EXHIBITIONS

うらわ美術館開館22周年

芸術家たちの住むところ

2022.04.23 - 06.19, 2022.06.28 - 08.28

高田誠 桐の咲ける風景 1933 うらわ美術館蔵

武内鶴之助 日暮 制作年不明 うらわ美術館蔵 ※前期のみの展示

杉全直 轍 1938 東京国立近代美術館蔵 ※前期のみの展示

林倭衛 自画像 制作年不明 笠間日動美術館蔵

寺内萬治郎 髪 1961 蘭島閣美術館別館蔵 ※後期のみの展示

 2020年春、新型コロナウイルス感染症対策に伴い開館20周年記念展が中止となったうらわ美術館。2年間の延期を経て、美術と向き合う思いを新たに、34作家の作品約140点が一堂に会す展覧会「開館22周年 芸術家たちの住むところ」が実現する。

 同館が位置するさいたま市浦和区は文教の街としても知られているが、いつの頃からか「鎌倉文士に浦和絵描き」という言葉が聞かれるようになった。その所以は様々で、1923年の関東大震災後に東京から芸術家たちが浦和地域に移り住んだことが背景のひとつとされている。

 なぜ芸術家たちはこの土地を選び、居住の地としたのか、そしてここで何を感じ、どのような作品を生み出したのか。本展では、全国各地の美術館や関係機関の所蔵作品とうらわ美術館の収蔵品を交え、芸術家同士のつながりや様々なエピソード、時代状況などをたどりながら、浦和地域に集った芸術家たちの作品やその背景をひも解く。

 出展作家は、跡見泰、瑛九、奥瀬英三、小沢剛、加藤勝重、金子徳衛、鹿子木孟郎、倉田白羊、小林真二、小松崎邦雄、斎藤三郎、櫻井英嘉、里見明正、重村三雄、杉全直、須田剋太、相馬其一、高田誠、武内鶴之助、田中保、津久井利彰、寺内萬治郎、富本憲吉、内藤四郎、永田二郎、野島康三、林倭衛、林武史、福田尚代、福原霞外、増田三男、安井曽太郎、四方田草炎、渡邉武夫。浦和にゆかりのある作家の油彩画、日本画、ドローイングなどの作品を、「描かれた土地の記憶」「戦前:芸術家たちの諸相」(前期)、「戦後:それぞれの道」(後期)の3つのセクションで展示する(会期中、展示替えあり)。