EXHIBITIONS

CROSSING THE BORDER vol.2

2022.05.12 - 06.11

河本蓮大朗 参考画像

山田周平 参考画像

 MARGINは「CROSSING THE BORDER vol.2」と題して、5人のアーティストによるグループ展を開催している。2021年10月に最初の展覧会がスタートした、「CROSSING THE BORDER(境界を越える)」がテーマのプロジェクト第2弾。

 今回の参加アーティストは、河本蓮大朗、横山惇亮、国谷隆志、山田周平、中條祐樹。メディアを横断し作品を制作している5人による、新作・旧作を展示する。

 河本蓮大朗は1991年神奈川県生まれ。織物の制作を中心に、染織独自の質感や色彩と素材が持つ背景やストーリーを重要な要素とし、制作を続けている。河本の「WP」プロジェクトは絵画のキャンバスを自作の織物で置き換え、染織特有の色や素材による表現で絵画的なアプローチを試みている。本展では代表作である「WP」シリーズより、平面作品2点の新作を公開する。

 横山惇亮は1982年生まれ。独学で培った描写力で絵画、立体問わず日々作品を生み出す。ファインアートの世界に絶妙なバランスでストリートなテーマを落とし込む横山は、多数のアパレルブランドにアナログな手法を駆使したグラフィックで参加。本展では「Aesthetica Art Prize 2022」に選出された「Moon Boat」を含む、横山が近年取り組んでいる立体作品3点を発表する。

 国谷隆志は1974年京都生まれ。鏡や紙幣、砂時計、羽毛などをモチーフにして、ものの固有性を詩的に増幅させるような作品をつくってきた。本展では、独自に加工したネオン管を、場を取り込んで展示するという自身の代表的な作品を展示。構造をあらわにしたネオン管が、サインとしてでも照明としてでもなく連なり、球状の光がゆらゆらと浮遊する不思議な空間が展開される。

 山田周平は1974年生まれ。ニヒリズムとユーモアを背景に、写真や映像、立体、平面と様々な作品形式を展開。ミニマルかつコンセプチュアルな作品の制作を行う。本展では山田が近年注力している、テキストを使った作品を展示する。

 中條祐樹は1994年東京都生まれ。「言葉の着地」をメインコンセプトに、何気ない日常に潜む微かな事象の発見、再検証、再解釈を繰り返しつつ制作に取り組む。素材の特質や実験的な試みのなかから新たな可能性、そこから得られる感情を意識し表現、デザインを見出している。本展では、外壁として目にするタイル張りから着想を得て制作した「回路/Circuit」シリーズを発表する。