
横尾忠則が語る「寒山百得」。「観念と言葉を排除して描き続けた」
東京国立博物館 表慶館でスタートした「横尾忠則 寒山百得」展。中国の唐代に生きたとされるふたりの伝説的な詩僧にして、美術や文学の主題となってきた「寒山」と「拾得」を独自に解釈し、横尾はおよそ1年半のうちに102点の絵画を描き上げた。アトリエを訪れ、その制作について話を聞いた。
東京国立博物館 表慶館でスタートした「横尾忠則 寒山百得」展。中国の唐代に生きたとされるふたりの伝説的な詩僧にして、美術や文学の主題となってきた「寒山」と「拾得」を独自に解釈し、横尾はおよそ1年半のうちに102点の絵画を描き上げた。アトリエを訪れ、その制作について話を聞いた。
金沢21世紀美術館のデザインギャラリーで個展「虚影蜃光」を開催中(〜9月18日)の工藝美術家・池田晃将。公立美術館では初となる個展では学生時代の作品から代表作「電光」シリーズまでが並ぶ。これを機に、国立工芸館工芸課長の岩井美恵子が、池田の制作に迫った。
十和田市現代美術館 サテライト会場「space」で、9月3日まで筒 | tsu-tsu による個展「地上」が開催されている。今回の展示で十和田市に滞在し、まちに暮らす人を取材して演じる過程を公開している筒に、表現手法である「ドキュメンタリーアクティング」とその可能性について聞いた。
「虹のアーティスト」として世界的に知られるアーティスト、靉嘔の大規模な個展「Ay-Ō’s Happy Rainbow Hell」がアメリカのスミソニアン協会国立アジア美術館で9月10日まで開催されている。同展開催を機に、1931年生まれの巨匠へのインタビューが実現した。
上海を拠点に活動するアーティスト・劉建華の日本初となる個展「劉建華(リュウ・ジェンホァ) 中空を注ぐ」が、十和田市現代美術館で開催中だ。中国現代彫刻の先駆者のひとりである劉建華に、磁器を取り入れた彫刻作品に託した思いを聞いた。
黄色いボディにオレンジのクチバシが特徴的なアヒルの風呂用おもちゃを巨大化させ、水路を泳がせる「ラバー・ダック」プロジェクトで知られるフロレンティン・ホフマン。大胆で遊び心にあふれるオランダ人アーティストに話を聞いた。
2023年4月、アメリカの日本美術コレクター、ジョー・プライスが亡くなった。伊藤若冲のブームのきっかけともなった世界的なコレクターはどんな人物だったのか。プライスと生前交流のあった美術史家・小林忠に、ギャラリストであり現代美術コレクターとして活躍するコバヤシマヒロが話を聞いた。
地下のスペースは元銭湯、2階のギャラリーとカフェは元ボーリング場だという複合的アートスペース・BUoY。廃墟に風を通し、独自の活動を展開してきた同スペースのあゆみを、代表・芸術監督の岸本佳子へのインタビューを通して振り返ることで、アートにおける場所性とスペースが持つアイデンティティの可能性を探る。
雑誌『美術手帖』2023年4月号の「ブラック・アート」特集より、美術家・吉國元のインタビューを掲載する。アフリカのジンバブウエで生まれ、10歳まで暮らし、その後、日本に「移住」した美術家の吉國元。現在、「故郷」であるアフリカの人々の絵を描き、並行して日本に暮らすアフリカ人たちに取材をしながら雑誌を発行、その姿を作品にしている。日本でアフリカを描く、その立ち位置や対象への向き合い方について話を聞いた。
2023年5月11日、東京・小平市の武蔵野美術大学は「生成系人工知能(生成AI)についての学長からのメッセージ」を学生に向けて発表。その「美術大学」という学びの場としての独自の見解が大きな話題を呼んだ。このメッセージが発表されるまでの経緯や議論、そして今後期待することについて、学長・ 樺山祐和指揮のもとメッセージ作成を担当した同大情報教育センター長で視覚伝達デザイン学科教授・古堅真彦と、コンプライアンス面を監修した法学教授・志田陽子にメールインタビューで聞いた。
動物をモチーフにリアルな存在感をそなえた彫刻作品を手がけるステファニー・クエール。グレートブリテン島とアイルランドに挟まれたアイリッシュ海に浮かぶマン島に生まれ、現在も同島を拠点に制作を行う彼女の「Animal Instinct」と題する個展が、東京・千駄ヶ谷のGallery 38にて6月25日まで開催されている。来日した彼女に話を聞いた。
オオタファインアーツで開催中の嶋田美子の21年ぶりとなる新作個展「おまえが決めるな!」(〜6月10日)に寄せて、笠原美智子(アーティゾン美術館副館長)との対談が実現。展示の意義や見どころに加え、日本におけるフェミニズム・アートの潮流、現代における課題について交わされた対話の数々をお届けする。
千葉・西船橋のギャラリー「Kanda & Oliveira」は、神田雄亮とオリヴェラによって設立されたギャラリーだ。オープニングでは不動産業を営む自身の会社・西治のコレクションを発表した同ギャラリーだが、神田は自らコレクターを辞めてギャラリストとなる道を選ぶ。そこにはどのような思いがあったのか。話を聞いた。
国立新美術館のパブリックスペースを使った小企画シリーズ「NACT View」。その第2回目として開催されている 「築地のはら ねずみっけ」は、美術館の各所にプロジェクション・マッピングによるねずみのアニメーションが現れ、またARによってねずみを探すこともできる展示として話題を集めている。本作を制作したアニメーション作家・築地のはらに本作を含めた制作について話を聞いた。
山梨県北杜市の清春芸術村にある「光の美術館」で、ライゾマティクスを主宰する真鍋大度の個展「EXPERIMENT」が開催されている。真鍋が「中間発表」と位置づける、最先端のテクノロジーを使用した実験的な作品の数々。本展に際して、真鍋がいま何を考え、何を目指しているのかを聞いた。
6月4日まで六本木ヒルズ森タワーの東京シティビューで森美術館が企画した「ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築」が開催されている。これまでの活動において「人間味」や「感情的な機能」を重要視してきた同スタジオの創設者、トーマス・ヘザウィックに彼が考える「人間味のある建物」について話を聞いた。
1970年代より人体の曲線美とロボットを融合させた女性を描いてきた「セクシーロボット」シリーズで知られるイラストレーターの空山基は、これまでCDジャケットやグッズ、広告など多くの対象に、緻密な描写力や強いオリジナリティを発揮してきた。彼の表現欲求はどこから生ずるものなのだろうか?(本稿は2016年6月22日記事の再掲です)
大分県立美術館で2月11日~3月29日、ロングセラー商品「いいちこ」のアートディレクションを長年手がけてきた河北秀也の企画展「イメージの力 河北秀也のiichiko design」が開催された。約50年にわたって業界を牽引し続ける河北がデザイナーを志したきっかけから、「いいちこ」との出会い、そして数々の仕事を通して見えた日本社会への提言まで、インタビューを通じてお届けする。
小山登美夫ギャラリー六本木と天王洲の2会場で個展「Ao 青」が開催中のシャルロット・デュマ。馬と少女を被写体に写真と映像作品を手がける背景、インクドローイング作品に込めた思いなどを聞いた。
東京でエゴン・シーレの大規模展「レオポルド美術館 エゴン・シーレ ウィーンが生んだ若き天才」が約30年ぶりに開催されている(東京都美術館・4月9日まで)。ウィーンのレオポルド美術館の所蔵するコレクションを中心にシーレの作品50点を紹介する展覧会のゲスト・キュレーターを務めるのが、ディータード・レオポルド氏だ。レオポルド氏は、コレクションの創設者で同館の初代館長であったルドルフ・レオポルドの次男である。コレクター家の一員であり、キュレーターも務めるレオポルド氏に、なぜいまエゴン・シーレを見るべきか語ってもらった。