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やんツー

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 やんツーは1984年神奈川県生まれ。2009年多摩美術大学大学院デザイン専攻情報デザイン研究領域修了。セグウェイが作品鑑賞するインスタレーションや、機械学習プログラムを導入したドローイングマシーンなど、人間の行為を情報技術が代替する自律型の装置を作品として制作。デジタルメディアを基盤に、人間の身体性や表現の主体性を問う。菅野創との共同作品《SENSELESS DRAWING BOT》で、第15回文化庁メディア芸術祭アート部門新人賞(2012)を、同じく《アバターズ》で第21回優秀賞(2018)を受賞した。

《SENSELESS DRAWING BOT》は、電動スケートボードに乗った二重振り子が左右の振り幅によってグラフィティを描くマシーン。人間の動きを排除し、即興性や記号性のみを提示することでグラフィティの本質を探った。《Avatars》は、電話やカラーコーン、石像や車、植物などの大小様々なオブジェクトに、インターネットに接続された小型コンピュータが組み込んだインスタレーション。鑑賞者は実際の展示と、ウェブのブラウザから各オブジェクトにログイン(憑依)しての作品鑑賞が可能で、人と自律性を持たない無機物との新たな関係性を考察するものだった。

 2013年、新進芸術家海外研修制度でバルセロナとベルリンに滞在。近年の個展に「_prayground」(rin art association、群馬、2019)。展覧会に、「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」(森美術館、東京)、「遠い誰か、ことのありか」(SCARTS、札幌、2021)、2人展「Art Meets 06」(アーツ前橋、2019)、「DOMANI・明日展」(国立新美術館、東京、2018)、「Vanishing Mesh」(山口情報芸術センター[YCAM]、2017)、札幌国際芸術札2014(チ・カ・ホ、2014)、あいちトリエンナーレ2016(愛知県美術館)などがある。