ARTISTS

桜井智

Tomo Sakurai

撮影=Muga Miyahara

 桜井智は長野県生まれ。2007年横浜美術大学グラフィックデザイン科卒業。10代から世の中の矛盾に苦悩し、絵を描くことで心身のバランスを取っている。概念や解釈をモノクロームにすることでシンプル化し、光影や凹凸の対比が最も美しく感じる白黒で表現する。作品には両極の容認とメソテース(中庸)を意識させる意図がある。またインスタレーション(空間芸術)も行い、展示における世界観創出を重視している。2022年カルーゼル・デュ・ルーヴル(フランス)での展示を機に、竹や喪服のアップサイクルと現代アートを結びつけたコンセプチュアルアート制作も開始し、国内外で広く発信を行う。主な個展に、「Y=(0.298912*R+0.586611*G+0.114478*B)」(Amalgam Art Gallery 東急プラザ、東京、2022)、「Accumulation」(Faramarz Lounge&Gallery、東京、2022)、「MONOCHROME2020 桜井智原画展」(Art Galleryサナギ、東京)、グループ展に、「現代アーティスト展 -美しさのシルエット-」(相田みつを美術館、東京、2023)、「漂流祝祭日」(横浜市民ギャラリー、神奈川、2023)、「亜細亜美術招待展」(韓国美術館、2020)など。「FOCUS Art Fair 2022 in Paris」(カルーゼル・デュ・ルーヴル)、「アートフェア東京2021」(東京国際フォーラム)、「artTNZ produced by AFT with APCA」(TERRADA ART COMPLEXⅡ、東京、2020)などに参加。「第一回牧野満徳国際芸術大賞」奨励賞(2022)、「横浜美術短期大学卒業展」奨励賞(2007)受賞。