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ささめやゆき

Yuki Sasameya

 ささめやゆきは1943年東京都生まれの版画家、イラストレーター、絵本作家。85年にベルギー・ドメルフォフ国際版画コンクールで銀賞を受賞。人物や動物たち、また過去の芸術作品などを題材に、ユーモラスでありながらどこか切ない、懐かしさを感じさせる作品を手がけている。近作では、ネパールでのスケッチをもとに描いた作品群や、舞台やサーカスで歌い踊る男女がモチーフのリノリウム版画に言葉を添えた『ButとOr』(2019)などを発表している。96年に『ガドルフの百合』(文=宮沢賢治、偕成社)で小学館絵画賞、99年に講談社出版文化賞さしえ賞、2000年に『あしたうちにねこがくるの』(文=石津ちひろ、講談社)で日本絵本賞などを受賞。これまでの絵本に、『マルスさんとマダムマルス』(出版工房原生林)、『幻燈サーカス』(文=中澤晶子、BL出版)、『ブリキの音符』(文=片山令子、アートン)ほか多数。著書に『ほんとうらしく うそらしく』(筑摩書房)がある。