「アートフェア東京」を主催する一般社団法人アート東京が、NFTマーケットプレイス「Future Art Tokyo Collection」（以下、「FAT Collection」）のβ版をローンチした。

　このマーケットプレイスは、NFTを活用し、デジタルコンテンツの流通・決済を実現するプラットフォーム。日本が世界に誇る文化、伝統芸能、寺社仏閣、美術品をはじめ、日本で芸術を志す現代アーティストの作品の真正性と安全性を担保し、距離的制約を受けずに日本の魅力を世界に発信することを目的としている。

　法定通貨のみのクレジットカード決済で購入したNFT作品は、モニターなどに展示するだけでなく、ARを使ってバーチャルに鑑賞・展示することができる。また、展示した作品をSNSなどで仲間に共有し、投げ銭機能を使ってアーティストを「応援する」こともできる。

　今後は、新作情報のチェック機能や販売方式の追加、時間限定販売の追加などの機能に加え、「FAT Collection」で購入されたNFT作品を同プラットフォーム内で二次流通および、著作者へのロイヤリティ還元の仕組みの実装も予定されている。

　3月までに、日本を代表するファッションデザイナー・コシノジュンコや、ファイナルファンタジーのイメージイラストなどを手掛ける世界的アーティスト・天野喜孝をはじめ、約200名の若手現代アーティストの実物の作品から制作した3DCGデジタルレプリカをNFTアートとして出品・販売する。

　また、京都市協力のもと制作した、世界遺産二条城の唐門の3DCGデジタルレプリカの出展も予定しており、NFTアートによる観光需要喚起や、伝統芸能・工芸のデジタルコンテンツ発信・流通による地域活性化を目指している。

　なお、「FAT Collection」の出品作品のなかから選出されたNFTアートの展覧会「Future Artists Tokyo 2022」が、2月24日〜3月13日の期間にモスクワ「Cube.Moscow」で開催。3月10日〜13日には、東京国際フォーラムで開催される「アートフェア東京2022」とあわせて行われる。

アート東京がNFTマーケットプレイスをローンチ。コシノジュンコや天野喜孝らの作品を出品