　ニューヨーク、シンガポール、上海、香港など、世界各地で革新的なプロジェクトを手がけるデザイン集団、ヘザウィック・スタジオ。その主要プロジェクト28件を日本で初めて展示する企画展「ヘザウィック・スタジオ展：共感する建築」が六本木ヒルズ森タワーの東京シティビューで開催される。会期は2023年3月17日〜6月4日。

　ヘザウィック・スタジオは、創設者であるトーマス・ヘザウィックによって1994年に設立されたロンドンのデザインスタジオ。その信念は、自然界のエネルギーや建築物の記憶を取り入れながらも、ヒューマン・スケールを基準としたデザインに表れている。

　本展は、試行錯誤を重ねながらアイデアを実現する同スタジオの仕事を「ひとつになる」「みんなとつながる」「彫刻的空間を体感する」「都市空間で自然を感じる」「記憶を未来へつなげる」「遊ぶ、使う」の6つの視点で構成。人々の心を動かす優しさ、美しさ、知的興奮、そして共感をもたらす建築とはなにかを探る。

ヘザウィック・スタジオ　ツァイツ・アフリカ現代美術館　2017　ケープタウン　撮影＝イワン・バーン

　また、本展ではヘザウィック・スタジオがデザインした回転する椅子《スパン》に実際に座ることも可能だ。遊び心あふれる椅子を体感するとともに、展望台からの景色を眺めてみるのも面白いだろう。

ヘザウィック・スタジオ　スパン　2007〜　Courtesy＝Magis　撮影＝スーザン・スマート

世界が注目するデザイン集団、ヘザウィック・スタジオ。主要プロジェクト28件が日本初展示へ