　soh souen（ソー・ソウエン）の個展「ささやかな叫び A Modest Scream」が、東京・神宮前のThe Massで開催される。会期は11月21日〜12月27日。

　soh souenは1995年福岡県生まれ。大学在学中から一貫して身体、自身、他者などのアイデンティティを軸に絵画の探究を続けてきた。The Massでの展示は2018年に開催されたグループ展「PORTRAIT」への参加以降2回目となり、今回は初の個展。桑園創からsoh souenに名義を一新して最初の展覧会となる。

soh souen　tie no.83　2020　162×130.3cm　(c)soh souen

　同展では、2019年から制作を続けているポートレート作品「tie」シリーズと、抽象表現作品「etude」「caress and hug」の各シリーズを展示。

「tie」シリーズは、知人の証明写真をピクセルに起こし、それを油彩によるドットの集合体として表現。1辺6ミリメートルの正方形のドットと、グリッド化した構図の緻密さが、自身の存在意義や、他者との関係性から紡ぎ出される想いを示す。同シリーズは藤原ヒロシのアルバム「SLUMBERS2」のジャケットにも採用された。

soh souen　tie no.76　2020　162×130.3cm　(c)soh souen

「etude」と「caress and hug」シリーズは、顔料や土を混ぜた自作のパステルにより制作し、手で直接紙に描く作品。同展ではこれらのパステル作品と合わせ、25種類のハーブと香木を配して身体をイメージした立体作品「my body, your smell, and ours」の新作も発表される。

soh souen　Please hush, a kind scream　2019　165×145cm　(c)soh souen

soh souenの個展がThe Massで開催。ポートレートと抽象画で自身を見つめる