大規模かつ世界初。「ルドン―秘密の花園」でルドンが描いた植物が世界各国から集結

20世紀フランスの画家、オディロン・ルドンが描いた植物にスポットを当てた、世界で初めての展覧会「ルドン―秘密の花園」が開催される。会場は三菱一号館美術館で、会期は2018年2月8日~5月20日。

オディロン・ルドン グラン・ブーケ(大きな花束) 1901 キャンバスにパステル 三菱一号館美術館蔵

 オディロン・ルドン(1840〜1916)は、印象派と同世代でありながら、内面世界に目を向けた作品で知られる。その特異な画業のうち、植物を描いた作品を集めた展覧会が、2018年に開催される。

オディロン・ルドン 「起源」II. おそらく花の中に最初の視覚が試みられた 1883 紙(シーヌ・アプリケ)にリトグラフ 岐阜県美術館蔵
オディロン・ルドン 神秘的な対話 1896頃 キャンバスに油彩 岐阜県美術館蔵

 今回の大きな見どころのひとつが、三菱一号館が所蔵するパステル画《グラン・ブーケ(大きな花束)》。本作は、ロベール・ド・ドムシー男爵が、ブルゴーニュ地方の城館の食堂装飾のためにルドンに依頼した作品のひとつで、ルドンが描いたパステル画としては最大級のもの。会場では、オルセー美術館が所蔵する残りの15点の壁画も合わせて展示する。

 また、出品作およそ90点のうちほとんどを、オルセー美術館、ボルドー美術館、プティ・パレ美術館、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、シカゴ美術館などの作品で構成。ルドンが描いた花や植物に焦点を当てた、大規模かつ世界初の展覧会に注目したい。

オディロン・ルドン キャリバンの眠り 1895〜1900 キャンバスに油彩 オルセー美術館蔵 Paris, musée d' Orsay legs de Mme Arï en exécution des volontés de son mari, fils de l' artiste, 1984 Photo © RMN-Grand Palais (musée d' Orsay) / Christian Jean / distributed by AMF

編集部

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