EXHIBITIONS
ミロ展―日本を夢みて
「ミロ展―日本を夢みて」がBunkamura ザ・ミュージアムで開催される。スペイン・バルセロナで生まれた大芸術家、ジュアン・ミロ(1893〜1983)の国内では20年ぶり、待望の大規模回顧展となる(本展では従来のジョアンではなく、現地語の読みに近いジュアン・ミロと表記)。
1893年、スペインのカタルーニャ地方の都市バルセロナで生まれ、美術学校で学んだミロは、同じカタルーニャの小さな村モンロッチとバルセロナを行き来しながら画家としての人生を歩み始めた。幼い頃から中世のフレスコ画やガウディの建築にふれてその大胆なかたちと色に魅了され、故郷の風土に根ざした生命力あふれる作品を制作した。
いっぽうで、1920年からはパリに出て詩人アンドレ・ブルトンと親交を結び、シュルレアリスムの運動に参加。大戦中は戦禍を避けて各地を転々としながら制作を続け、画材の入手もままならない状況に置かれたが、1944年に陶芸と彫刻の制作をはじめ、素朴な自然の素材にふれることで活力を得ていった。1956年、マジョルカ島パルマにアトリエを構え、彫刻、陶芸、壁画、版画、詩と多彩な芸術活動を行ったミロは1983年に90歳で生涯を終えた。
ピカソと並ぶ現代スペインの巨匠として日本でも広くその名は知られているミロ。しかし創作活動の裏側には日本文化への深い造詣があったことは意外と知られていない。
ミロと日本のつながりに着目する世界初の大規模展覧会ともなる本展では、若き日の日本への憧れを象徴する初期作品から代表作、そして日本で初めて展示されたミロ作品を通し、画家と日本の深い関わりをひも解く。
56年ぶりに来日するマドリードの傑作《絵画(カタツムリ、女、花、星)》や、ミロが愛蔵した日本の民芸品など里帰りする品々も見どころ。さらに批評家・瀧口修造との交流を示す多彩な資料などを通して、ミロというよく知られた画家を新たな角度から紹介する。
1893年、スペインのカタルーニャ地方の都市バルセロナで生まれ、美術学校で学んだミロは、同じカタルーニャの小さな村モンロッチとバルセロナを行き来しながら画家としての人生を歩み始めた。幼い頃から中世のフレスコ画やガウディの建築にふれてその大胆なかたちと色に魅了され、故郷の風土に根ざした生命力あふれる作品を制作した。
いっぽうで、1920年からはパリに出て詩人アンドレ・ブルトンと親交を結び、シュルレアリスムの運動に参加。大戦中は戦禍を避けて各地を転々としながら制作を続け、画材の入手もままならない状況に置かれたが、1944年に陶芸と彫刻の制作をはじめ、素朴な自然の素材にふれることで活力を得ていった。1956年、マジョルカ島パルマにアトリエを構え、彫刻、陶芸、壁画、版画、詩と多彩な芸術活動を行ったミロは1983年に90歳で生涯を終えた。
ピカソと並ぶ現代スペインの巨匠として日本でも広くその名は知られているミロ。しかし創作活動の裏側には日本文化への深い造詣があったことは意外と知られていない。
ミロと日本のつながりに着目する世界初の大規模展覧会ともなる本展では、若き日の日本への憧れを象徴する初期作品から代表作、そして日本で初めて展示されたミロ作品を通し、画家と日本の深い関わりをひも解く。
56年ぶりに来日するマドリードの傑作《絵画(カタツムリ、女、花、星)》や、ミロが愛蔵した日本の民芸品など里帰りする品々も見どころ。さらに批評家・瀧口修造との交流を示す多彩な資料などを通して、ミロというよく知られた画家を新たな角度から紹介する。