EXHIBITIONS

ミケル・バルセロ展

ミケル・バルセロ 雉のいるテーブル 1991 作家蔵
© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021. Photo: © Galerie Bruno Bischofberger

ミケル・バルセロ 亜鉛の白:弾丸の白 1992 作家蔵
© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021. Photo: © André Morin

ミケル・バルセロ 海のスープ 1984 作家蔵
© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021. Photo: © André Morin

ミケル・バルセロ とどめの一突き 1990 作家蔵
© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021. Photo: © André Morin

ミケル・バルセロ 飽くなき厳格 2018  個人像 作家蔵
© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021. Photo: © Galerie Bruno Bischofberger Courtesy: Galería Elvira González

ミケル・バルセロ 大蛸 2016 作家蔵
© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021. Photo: © Agustí Torres

ミケル・バルセロ 銛の刺さった雄牛  2016 作家蔵
© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021. Photo: © André Morin

ミケル・バルセロ カピロテを被る雄山羊 2006 作家蔵
© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021. Photo: © Galerie Bruno Bischofberger

「ミケル・バルセロ展」が東京オペラシティ アートギャラリーに巡回する。現代芸術を牽引する美術家のひとりとして、欧州を中心に精力的に活動するミケル・バルセロの全貌を日本で初めて紹介する展覧会。

 1957年、スペイン・マジョルカ島で生まれたバルセロは、82年の「ドクメンタ7」での衝撃的なデビュー以来、生地スペインをはじめ、パリやアフリカなど世界各地にアトリエを構え、各地の風土や文化、歴史と対峙するなかで制作を続けてきた。

 バルセロの作品では、海と大地、動植物、歴史、宗教、闘牛、肖像といったテーマが大きな位置を占めており、いずれの作品も自然と人間の営みに対する深い愛情や尊敬、畏怖の念に根差している。同時に、現代芸術の諸潮流にも関心を寄せつつ、鋭敏な感性により国際的なアートのコンテクストも視野にとらえてきた。

 原初的なイメージを表現し、人間の生の営み、その根源への問いを投げかけるバルセロ。その活動は、絵画を中心に、彫刻、陶芸、パフォーマンスなど領域を越えてひろがり、近年ではマジョルカ島のパルマ大聖堂の内部装飾や、スイス・ジュネーブの国連欧州本部人権理事会の大会議場天井画など、壮大な建築的プロジェクトにも結実している。

 本展では、初期から現在に至るまで、極めて多彩な相貌を見せるバルセロの作品を展示。絵画、素描、水彩など平面作品を中心に、彫刻、陶芸、映像も加えた約90点の作品によってバルセロの芸術に迫る。