EXHIBITIONS

発見された日本の風景 美しかりし明治への旅

2021.09.07 - 10.31

笠木治郎吉 牡蠣を採る少女 個人蔵

本多錦吉郎 豊穣への道 個人蔵

笠木治郎吉 提灯屋の店先 1890-1912頃 個人蔵

小山正太郎 秋景図 1888 個人蔵

ウォルター・ティンデル ユダの木と清水寺 個人蔵

チャールズ・ワーグマン 見物する人々 個人蔵

ロバート・チャールズ・ゴフ 江の島 個人蔵

満谷国四郎 傘をさす子守の少女 個人蔵

 京都国立近代美術館が企画展「発見された日本の風景 美しかりし明治への旅」を開催する。

 大勢の外国人が訪れた幕末〜明治期の日本。外国から来日した画家たちはその美しい風景や珍しい風俗を描き、それを故郷への土産として持ち帰った。

 日本人画家たちは外国人画家の影響を受け、その画技を学びながら、各々が見せたい日本の風景や風俗を描いては、それを外国人に土産として販売し、あるいは留学先で販売して資金にした。こうして明治の日本を表現した油彩画や水彩画は永らく海外で愛好されてきた。

 本展では、日本の風景や風俗を描いた作品を海外で収集し、帰国させた個人蔵の明治絵画コレクションを紹介する。主な出展作家は、笠木治郎吉、本多錦吉郎、小山正太郎、ウォルター・ティンデル、チャールズ・ワーグマン、ロバート・チャールズ・ゴフ、満谷国四郎など。

 大部分が初公開となる作品群には、外国人が見た明治の日本、外国人へ見せたかった明治の日本が描かれており、現代の日本人にとっても新鮮に映ることだろう。