リリー・シュウ 個展「局部⿇醉」

　リリー・シュウ（LILY SHU）の個展「局部⿇醉」が銀座 蔦屋書店内のアートウォール・ギャラリーで開催される。本展は、若⼿アーティストを特集する展覧会シリーズ「銀座 蔦屋書店ART PARTY」の7回⽬。

　リリー・シュウは、写真・映像・ドローイングといった様々な技法で制作を続けるアーティスト。1988年に中国・ハルビンで⽣まれ、イギリスと⽇本で現代哲学と芸術理論を研究する傍らで⾃ら作品制作を⾏い、現在は東京を拠点に活動している。

　グリッド上に配置されたフォトコラージュ作品は、現実から切り取られた「イメージ」と、私たちの意識下の⽣々しい時間感覚との奇妙なギャップをとらえた、作家の特徴的なシリーズ作品。近年では、美術⼿帖『ニューカマー・アーティスト100』特集（2021年2⽉号）に選出されるなど、着実に注⽬度を⾼めている。

「局部⿇醉」と題された本展では、故郷・ハルビンの⾵⼟、政治的抑圧を含む個⼈的な記憶、⻄洋思想のフレームワークといった作家自身の意識／無意識的なジレンマと、光学的なテクノロジーがもたらす「パルス」とが⽣々しくも静謐に交わりあう、新たなシリーズを発表する。

　なお作品は、店頭およびアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」にて購入できる（オンラインでの発売日は決定次第、案内予定）。

※本展に先がけて、リリー・シュウのこれまでの代表的な作品シリーズであるデジタルコラージュ作品をご紹介するプレエキシビション「Prelude」を、2021年5月15日～5月31日まで開催。詳細は公式ウェブサイトへ。