EXHIBITIONS

ライデン国立古代博物館所蔵

古代エジプト展

美しき棺(ひつぎ)のメッセージ

ホルの外棺 後期王朝時代 (蓋)長さ199cm、幅72cm、高さ38cm ライデン国立古代博物館 Image © Rijksmuseum van Oudheden(Leiden, the Netherlands)

王の書記パウティのピラミディオン 新王国時代 高さ47cm、幅47cm、奥行47cm ライデン国立古代博物館 Image © Rijksmuseum van Oudheden(Leiden, the Netherlands)

パディコンスの『死者の書』 第3中間期 縦24.5cm、横61.2cm ライデン国立古代博物館 Image © Rijksmuseum van Oudheden(Leiden, the Netherlands)

護符とビーズの首飾り 新王国時代 長さ36cm ライデン国立古代博物館 Image © Rijksmuseum van Oudheden(Leiden, the Netherlands)

葬祭用(カノポス用)箱 後期王朝時代 高さ47.5cm、幅22cm、奥行26cm ライデン国立古代博物館 Image © Rijksmuseum van Oudheden(Leiden, the Netherlands)

「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展 美しき棺のメッセージ」がBunkamura ザ・ミュージアムで開催。本展は、エジプトの遺跡にまつわる歴史的な発見と、現地での発掘調査やCTスキャンなど最新の様々な研究を通して、古代エジプト文化の新たな知見を紹介する。

 オランダにあるライデン国立古代博物館は、世界でもっとも古い国立博物館のひとつで、古代エジプト、ギリシャ、ローマなど総数約20万点のコレクションを所蔵。なかでもエジプト・コレクションは約2万5千点にのぼり、ヨーロッパでは大英博物館、ルーヴル美術館、ベルリン・エジプト博物館、トリノ・エジプト博物館とあわせて「5大エジプト・コレクション」に数えられる。

 本展では、200年以上にわたり収集されてきたライデン国立古代博物館のコレクションから、10数点の棺や5体の人のミイラ、動物のミイラなどの遺物やエジプト伝来の作品が来日。ヨーロッパにおける古代エジプトへの関心の高まりが、いかにして現地での調査へ連なっていったかを示し、発見された遺物から古代エジプト人の生活や社会、死生観など文明の側面を多角的に紹介する。

 なかでも、棺12点を特別に立てた状態で一堂に並べた立体展示が見どころ。さらに本展は、ミイラをCTスキャンした最新の研究成果などを通して、医学的な知識やミイラづくりの過程、色やかたちに対する人々の美意識といった、これまでに知られていなかった面を解き明かす。

※「古代エジプト展」は6月1日より再開し、再開後は全日程においてオンラインによる日時予約制を導入。また当初予定していた休館日(6月8日)をなくし、全日程の開館時間を10:00~20:00(入場は19:30まで)とする。詳細・最新情報は展覧会ウェブサイトへ。