EXHIBITIONS

ゲンロン 新芸術校 第6期 最終成果展Ⅰ

0地点から向かいます―「現代美術の再発明」の再設定

デザイン=宮野祐

 アートスクール「ゲンロン新芸術校」第6期の最終成果展Ⅰ「0地点から向かいます―『現代美術の再発明』の再設定」が、ゲンロンカフェおよびゲンロン 五反田アトリエの2会場で開催される。

 ゲンロン新芸術校では、2020年9月〜2020年12月にかけて毎月1回、受講生によるグループ展を開催。グループ展では、これまでの主任講師制から集団指導制に移行し、堀浩哉、飴屋法水、田中功起、梅津庸一、そして新芸術校の卒業生である弓指寛治、和田唯奈、磯村暖、青木美紅の講師8名のもと、新しいスタイルの指導を実践してきた。本展覧会では、上記の講師のうち、堀浩哉、和田唯奈、磯村暖、青木美紅が指導を行っている。

 授業最後の展示となる本展「0地点から向かいます―『現代美術の再発明』の再設定」には、グループA、B、C、Dそれぞれの展示において、椹木野衣、やなぎみわ、飴屋法水、田中功起をゲスト講師に招いて行われた講評会で選抜された優秀者8名と、敗者復活で選抜された6名が参加する。

 出展作家は、赤西千夏、鈴木祥平、田邊恵利子、ながとさき、中平志穂、HIRA、藤江愛、伏木健太、堀江理人、松岡湧紀、宮野祐、村井智、メカラウロ子。キュレーションはCL(コレクティブ・リーダー)課程の金盛郁子と中田文が担当し、一年を通して行われた授業の集大成を見せる。

 これまでのグループ展と同様に、最終成果展でも講評会を開催。審査員には岩渕貞哉(『美術手帖』総編集長)、和多利浩一(ワタリウム美術館CEO)、福原志保(アーティスト)、柳美里(作家)、そして担当講師である美術家の堀浩哉、ゲンロン創業者の東浩紀の6名を迎える。2月27日に予定している講評会の模様は、ニコニコ生放送およびYouTubeにて無料生中継。

 また目黒のrusuでは、惜しくも講評会では選抜に残らなかったものの、実力は拮抗する作家たちが参加する成果展「MEGURO NO SANMA」が同時開催される。