EXHIBITIONS

文字模似言葉(もじもじことのは)

今井祝雄 「レターストーンズ/彩色されたW,O,R,D」より 1985

林葵衣 制作風景 2020

戸來貴規 にっき 2000〜06

岩崎司 無題 制作年不詳

木原真男 思い出よ甦れ 2020

国谷隆志 Porn Site #1 2017

元永定正 作品―文字 1956

清水ちはる こころのままに 2011

鈴村恵太 高速道路フォント 2013

牛島光太郎 意図的な偶然 2014

八巻清治 無題 2015〜17

 ボーダレス・アートミュージアム NO-MAでは、「言葉」を手がかりに日常とアートを再考する展覧会「文字模似言葉(もじもじことのは)」を開催している。

 本展のアートディレクターは、美術家の今井祝雄。参加作家は、林葵衣、戸來貴規、今井祝雄、岩崎司、木原真男、国谷隆志、元永定正、清水ちはる、鈴村恵太、牛島光太郎、八巻清治。

 本展のディレクションを務める今井は、1965〜72年まで具体美術協会のメンバーとして活動した後、具体解散後もパブリック・アートや写真、映像作品など、国内外の展覧会で作品を発表してきた。本展ではディレクションに加え、自身も作品を出展する。

 今井は本展の趣旨について、次のように述べている。

「現代の情報社会において、私たちの身の回りには、様々な文字とことばが溢れている。街なかの標識・看板から新聞やテレビ・SNSに至るまで人が生きるなかで不可分である文字やことばであるが、そこには単なる情報伝達の手段を超えて、言霊といわれるように、『発し語り記す』人間の思考や感情のみならず魂さえ宿すこともある。

 文学に限らず現代美術やアール・ブリュットの表現者においても文字やことばを扱った表現は珍しくない。本展では、『視る読む聴く』をキーワードに、文字とことばの持つメッセージやエネルギー、手書きからデジタルによるタイポグラフィーとしての造形など創造性豊かな作品を幅広く紹介し、日常とアートについて再考するものである(今井祝雄)」。