EXHIBITIONS

桃山陶器 日本のやきもの革命

2021.01.02 - 04.11

織部舟形向付 桃山時代 17世紀

黄瀬戸立鼓花入 桃山時代 16世紀

朝鮮唐津手鉢 江戸時代 17世紀

 サンリツ服部美術館は、2021年最初の展覧会「桃山陶器 日本のやきもの革命」を開催する。

 世界有数のやきもの文化を誇る日本。その歴史は1万2000年とも言われている。当初は、祭祀に使用するうつわや食器などが中心で、鎌倉時代になると中国陶磁が上流階級の人々のあいだで使われるようになった。

 桃山時代に入って、茶人たちによって日本のやきものにも価値が見出されるようになると、日本各地でやきものの生産が盛んに。新しく登場した窯が大量生産を可能にし、釉薬も改良されたことで、様々な色のうつわが短いあいだに次々と生み出されていった。また、茶人や大名の指導のもと日本独自の個性豊かなうつわも多くつくられ、日本のやきものはめざましい発展を遂げる。

 本展は、日本陶磁史のなかでもっとも大きな変革期を迎えた、桃山時代のやきものに注目。《黄瀬戸立鼓花入》や《織部舟形向付》など、いまも多くの人々を魅了し続ける個性豊かなやきものを展示する。