EXHIBITIONS

ミレーから印象派への流れ展

2020.12.19 - 2021.01.24

ジャン=フランソワ・ミレー 冬、薪集め 1868-75 © Amgueddfa Cymru – National Museum Wales

ジャン=フランソワ・ミレー 慈愛 1858-59 © Musée Thomas Henry, Cherbourg-en-Cotentin

ポール・セザンヌ プロヴァンス風景 制作年不詳 ©Amgueddfa Cymru – National Museum Wales

クロード・モネ  睡蓮 1906 © Amgueddfa Cymru – National Museum Wales

アンドレ・ドラン 女性の頭部 1949-50 個人蔵

 そごう美術館が「ミレーから印象派への流れ展」を開催。フランス19世紀のジャン=フランソワ・ミレー、カミーユ・コローなど写実主義から、クロード・モネ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、ポール・セザンヌなど印象派への流れを展覧する。

 ジャン=フランソワ・ミレー(1814〜75)は風景や田園生活を描いたバルビゾン派を代表する画家。パリ郊外のバルビゾン村に移り住み、大地に根づいた農民の日々の営みを描いた。ミレーは明治時代の初期に日本で紹介され、以来、その作品に描かれた真摯に働く人々の姿が見る者に深い感銘を与えている。

 歴史画が正統派絵画とされていた時代に風景を主題として描いたバルビゾン派の画家たちの革新的な試みは、モネ、ルノワール、セザンヌなど印象派の画家たちにも引き継がれた。そしてこれに続いた、モーリス・ドニやピエール・ボナールなど印象派以降の画家たちは、20世紀絵画への道筋を切り拓いていった。

 本展では、イギリスの国立ウェールズ美術館、フランスのトマ=アンリ美術館などの所蔵作品約70点を展示。「1章 ミレーから写実主義」「2章 モネと印象主義」「3章 印象派以後そしてナビ派」」の3章にわけ、自然主義や写実主義から印象派・ポスト印象派を経て、ナビ派へと至る19世紀のフランス絵画の系譜をたどる。