EXHIBITIONS

京都市京セラ美術館開館記念展

京都の美術 250年の夢 第1部~第3部 総集編

-江戸から現代へ-

上村松園 娘 1926 松伯美術館蔵 展示期間=10月10日〜10月25日

与謝蕪村 鳶・鴉図 江戸時代 北村美術館蔵 重要文化財 前期展示

円山応挙 藤花図屏風(右隻) 1776 根津美術館蔵 重要文化財 前期展示

円山応挙 藤花図屏風(左隻) 1776 根津美術館蔵 重要文化財 前期展示

土田麦僊 大原女 1927 京都国立近代美術館蔵

神坂雪佳図案、神坂祐吉 源氏夕顔蒔絵棚 1917頃 MOA美術館蔵 前期展示

浅井忠 梅図花生 1902-1907 京都工芸繊維大学美術工芸資料館蔵 通期展示

北脇昇 クォ・ヴァディス 1949 東京国立近代美術館蔵 通期展示

森村泰昌 セルフポートレイト(女優)/リタ・ヘイワースとしての私 1 1996 通期展示

八木一夫 ザムザ氏の散歩 1954 通期展示

 京都市京セラ美術館が開館記念展「京都の美術 250年の夢」を開催。明治維新から100年前の江戸後期から現代にかけて、日本画の代表作家を中心に、同時代に活躍した工芸家や書家、明治期に登場した洋画家、彫刻家、版画家、さらには戦後の現代美術の新鋭作家を加えて、「京都の美術」の250年の歴史を彩った名品を3部構成で紹介する。

 第1部「江戸から明治へ:近代への飛躍」では、幕末から明治にかけて、新しい時代を迎えた京都の美術・工芸の発展を「江戸から明治へ」と連続的に回顧。江戸後期に異端の画家とみなされた伊藤若冲や曾我蕭白をはじめ、文人画家の与謝蕪村や写生画の円山応挙、四条派の始祖・呉春、個性派である長沢芦雪らの作品を展示する。

 第2部「明治から昭和へ:京都画壇の隆盛」では、明治後期から昭和初期に展開された新しい日本画への流れを通覧。竹内栖鳳を中心にした京都画壇にはじまり、国画創作協会が結成されて黄金期を迎えた大正期、その後、明治後期に京都の洋画壇を確立した浅井忠の活動や影響などを振り返る。

 そして第3部「戦後から現代へ:未来への挑戦」では戦後の激動期にそれまでの伝統が問い直された日本画・工芸・書の動向を紹介。新団体の結成とともに新しい日本画表現が探究された日本画、伝統の継承と新たな表現との葛藤から、使用目的を排した作品(オブジェ)が誕生した工芸、加えて社会的な主題が指向された洋画にも注目する(会期中、大幅な展示替えあり)。

※本展は新型コロナウイルスの影響により、当初の会期・構成を変更し、出品作を再編成しての開催。