EXHIBITIONS
飯川雄大「デコレータークラブ―知覚を拒む」
2017年に高松アーティスト・イン・レジデンスに参加した現代アーティスト・飯川雄大が、高松で3年ぶりに作品を発表。本展では「知覚を拒む」をテーマに、「デコレータークラブ」シリーズの新作が展示されている。
飯川は1981年兵庫県生まれ。人の認識の不確かさや、社会のなかで見逃されがちな事象に注目し、鑑賞者の気づきや能動的な反応を促すような映像、写真、インスタレーションを制作している。現在、ヨコハマトリエンナーレ2020「Afterglowー光の破片をつかまえる」(〜10月12日、鑑賞は事前予約制)に参加。また神奈川芸術劇場で「KAATアトリウム映像プロジェクト vol.15 飯川雄大」(〜11月頃)が開催されている。
「デコレータークラブ」とは、周辺にある藻や貝殻を体中に貼り付けて擬態するカニ(和名:モクズショイ)のこと。飯川は情報過多な現代を、姿がとらえがたいこのカニの実態にあてはめ、人と情報の関係を問い直してきた。
写真に収めたくても全貌をとらえられない《ピンクの猫の小林さん》(2016〜)や、一見無関係と思われるもの同士をロープでつなげ、思いがけない構造を視覚化する《遠近の設計図》(2019〜)、そのほか、鑑賞者が目の前の壁を押し進めることで、別の空間に新たな事象が起こる《0人もしくは1人以上の観客に向けて》(2019〜)など飯川の作品は、私たちの周りにある情報が全体の一部でしかないこと、そして人の認識が不確かであることを思い出させる。
飯川は1981年兵庫県生まれ。人の認識の不確かさや、社会のなかで見逃されがちな事象に注目し、鑑賞者の気づきや能動的な反応を促すような映像、写真、インスタレーションを制作している。現在、ヨコハマトリエンナーレ2020「Afterglowー光の破片をつかまえる」(〜10月12日、鑑賞は事前予約制)に参加。また神奈川芸術劇場で「KAATアトリウム映像プロジェクト vol.15 飯川雄大」(〜11月頃)が開催されている。
「デコレータークラブ」とは、周辺にある藻や貝殻を体中に貼り付けて擬態するカニ(和名:モクズショイ)のこと。飯川は情報過多な現代を、姿がとらえがたいこのカニの実態にあてはめ、人と情報の関係を問い直してきた。
写真に収めたくても全貌をとらえられない《ピンクの猫の小林さん》(2016〜)や、一見無関係と思われるもの同士をロープでつなげ、思いがけない構造を視覚化する《遠近の設計図》(2019〜)、そのほか、鑑賞者が目の前の壁を押し進めることで、別の空間に新たな事象が起こる《0人もしくは1人以上の観客に向けて》(2019〜)など飯川の作品は、私たちの周りにある情報が全体の一部でしかないこと、そして人の認識が不確かであることを思い出させる。