EXHIBITIONS

ちひろ美術館コレクション ふしぎな生き物

2020.09.04 - 11.30

エンリケ・マルティネス・ブランコ(キューバ) 動物シリーズ No/28 1990

 ちひろ美術館のコレクションには、ドラゴンや巨人、人魚や河童などの「ふしぎな生き物」を描いた作品が多く収蔵されている。

「ふしぎ」とは、仏教の言葉「不可思議」を略したもの。心で思うことも、言葉にもできないことを指す。絵本のなかで画家たちは想像力を働かせ、試行錯誤しながら現実の世界にはいない「ふしぎな生き物」を創作している。その姿には、デザインや色、美しさや不気味さなど様々な発見と驚きがあるだろう。

 本展では、世界の画家たちが趣向を凝らした、絵本に登場する「ふしぎ」な生き物たちを紹介。水牛の角をもつ犬や顔に鳥の足がついた猫など、実在の動物の体を様々に組み合わせて独自の動物を創造するエンリケ・マルティネス(キューバ)による「動物シリーズ」や、アルビーン・ブルノウスキー(スロヴァキア)やマウリツィオ・オリヴォット(イタリア)が描き出したドラゴンをはじめ、巨人や人魚、河童といった、各地の伝説に登場する生き物を描いた作品も展示される。