EXHIBITIONS
リー・キット「Not untitled」
絵画やドローイング、プロジェクターやビデオ、家具・什器・日用品を組み合わせたインスタレーションなど詩的な作品を通して、社会や政治状況への問題意識を示すリー・キットの、シュウゴアーツで3度目となる個展が開催される。
作品を通して、絵画いう表現を先鋭的に拡張していくことを試みてきたリー。例えば、自身が「hand painted cloth」と呼ぶ一連の初期作品は、布地に描かれた絵画作品を生活の中へ持ち込むことで成立。カーテンやテーブルクロス、枕カバーなど日々の暮らしに関わるアイテムとして使用されたリーの絵画は、西洋的な文脈から逸脱した存在感をすでに示している。 また、自国香港の市民運動への共感から始まり、現在の世界の動きについて、人間的及び政治的な問題意識をもって向き合い続ける作家の生き方こそ、作品のあり様と常に分かち難く結びついている。
「Not untitled」(無題ではない)と名付けられた本展では、ギャラリー空間がいくつもの壁によって寸断され、迷路化。ギャラリー空間そのものが作家のキャンバスと化す、眩暈を起こすような空間になる。
作品を通して、絵画いう表現を先鋭的に拡張していくことを試みてきたリー。例えば、自身が「hand painted cloth」と呼ぶ一連の初期作品は、布地に描かれた絵画作品を生活の中へ持ち込むことで成立。カーテンやテーブルクロス、枕カバーなど日々の暮らしに関わるアイテムとして使用されたリーの絵画は、西洋的な文脈から逸脱した存在感をすでに示している。 また、自国香港の市民運動への共感から始まり、現在の世界の動きについて、人間的及び政治的な問題意識をもって向き合い続ける作家の生き方こそ、作品のあり様と常に分かち難く結びついている。
「Not untitled」(無題ではない)と名付けられた本展では、ギャラリー空間がいくつもの壁によって寸断され、迷路化。ギャラリー空間そのものが作家のキャンバスと化す、眩暈を起こすような空間になる。