EXHIBITIONS
没後10年 瀬川康男 坦雲亭日乗-絵と物語の間(あわい)
1960年代から、『ふしぎなたけのこ』や『いないいないばあ』など数々の絵本を発表し、絵本界の鬼才と呼ばれた画家・瀬川康男(1932〜2010)。本展では、画家が生きた時間を記録した102冊にもおよぶ日記「坦雲亭日乗(たんうんていにちじょう)」から、瀬川が絵にかけた渾身の思いをひも解く。
瀬川は1932年愛知県岡崎市生まれ。13歳より日本画を学び、17歳で油絵を始めた。60年に初めての絵本『きつねのよめいり』を発表。67年には『ふしぎなたけのこ』で第1回BIBグランプリを受賞した。その後、小学館絵画賞(1968)、絵本にっぽん賞大賞(1987)、講談社出版文化賞絵本賞(1987)、国際アンデルセン賞画家賞次席(1988)、BIB金のりんご賞(1989)、産経児童出版文化賞大賞(1992)など、国内外で多くの賞に輝いた。
絵本と並行して、タブローの制作にも取り組んだ瀬川。77年より都会を離れて群馬県・北軽井沢に居を構えた瀬川は、植物や動物の写生を通して、自然が生み出すかたちと向き合った。82年には、長野県の青木村の古い大きな家に移住。「坦雲亭(たんうんてい)」と名づけたこの家で、友人や愛犬たちとの交流を深めながら、自作の絵本や壮大な歴史絵本『絵巻平家物語』シリーズなどを制作した。瀬川が「坦雲亭日乗」と題した日記を書き始めるのは、この頃のことであった。
本展では、長野での暮らしから晩年までを記し続けた瀬川の日記「坦雲亭日乗」や、ノートに綴られた画家の言葉を手がかりに、絵本原画、タブロー、スケッチなど1977年以降の作品を中心に約80点を展示。完成までに9年を費やした『絵巻平家物語』から8巻の絵本原画が揃うほか、「坦雲亭」のアトリエを再現したコーナーも見どころのひとつとなる。
※ちひろ美術館・東京は6月20日より再開し、本展の会期を6月20日~10月11日に変更して開催(当初の会期は3月1日〜5月17日)。来館にあたっての注意事項および最新情報は公式ウェブサイトにて案内。
瀬川は1932年愛知県岡崎市生まれ。13歳より日本画を学び、17歳で油絵を始めた。60年に初めての絵本『きつねのよめいり』を発表。67年には『ふしぎなたけのこ』で第1回BIBグランプリを受賞した。その後、小学館絵画賞(1968)、絵本にっぽん賞大賞(1987)、講談社出版文化賞絵本賞(1987)、国際アンデルセン賞画家賞次席(1988)、BIB金のりんご賞(1989)、産経児童出版文化賞大賞(1992)など、国内外で多くの賞に輝いた。
絵本と並行して、タブローの制作にも取り組んだ瀬川。77年より都会を離れて群馬県・北軽井沢に居を構えた瀬川は、植物や動物の写生を通して、自然が生み出すかたちと向き合った。82年には、長野県の青木村の古い大きな家に移住。「坦雲亭(たんうんてい)」と名づけたこの家で、友人や愛犬たちとの交流を深めながら、自作の絵本や壮大な歴史絵本『絵巻平家物語』シリーズなどを制作した。瀬川が「坦雲亭日乗」と題した日記を書き始めるのは、この頃のことであった。
本展では、長野での暮らしから晩年までを記し続けた瀬川の日記「坦雲亭日乗」や、ノートに綴られた画家の言葉を手がかりに、絵本原画、タブロー、スケッチなど1977年以降の作品を中心に約80点を展示。完成までに9年を費やした『絵巻平家物語』から8巻の絵本原画が揃うほか、「坦雲亭」のアトリエを再現したコーナーも見どころのひとつとなる。
※ちひろ美術館・東京は6月20日より再開し、本展の会期を6月20日~10月11日に変更して開催(当初の会期は3月1日〜5月17日)。来館にあたっての注意事項および最新情報は公式ウェブサイトにて案内。