張小船「たのしいなこのひ、たのしくないなこのひ」

　主に上海と日本を拠点として国際的に活躍するアーティスト・張小船（Boat ZHANG、ボート・チャン）の個展が開催されている。

　Boatは1983年中国生まれ。自身が経験するあらゆる状況に対する自らの反応を表現の可能性としてとらえ、慣習や物事にほんの少し手を加えるゲーム的な発想のもとで、ユニークなパフォーマンスや映像作品を手がけている。これまで中国、日本、イギリス、キューバなどの展覧会に出展。また日本のアーティストグループチーム「やめよう」「row&row」「Club Maiko」のメンバーとしても活動している。

　近年では、第1回ハバナビエンナーレ（2019）や第12回上海ビエンナーレ（2018）、「ジメイ×アルル国際写真祭ディスカバリー賞」展（中国廈門、2019）に参加。目覚ましい活躍を見せている。

　本展では、ブエノスアイレス、リバプール、対馬などで発表した近作の映像作品や、札幌で滞在制作した新作を織り交ぜて展示。空間全体をコンセプチュアルにインスタレーションする。