EXHIBITIONS

ポーラ美術館×ひろしま美術館 共同企画

印象派、記憶への旅

2019.08.10 - 10.27

フィンセント・ファン・ゴッホ ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋 1888 ポーラ美術館蔵

クロード・モネ セーヌ河の朝 1897 ひろしま美術館蔵

クロード・モネ 国会議事堂、バラ色のシンフォニー 1900 ポーラ美術館蔵

アンリ・マティス ラ・フランス 1939 ひろしま美術館蔵

ポール・ゴーガン 小屋の前の犬、タヒチ 1892 ポーラ美術館蔵

ジョルジュ・スーラ グランカンの干潮 1885 ポーラ美術館蔵

アルフレッド・シスレー サン=マメス 1885 ひろしま美術館蔵

 ポーラ美術館とひろしま美術館の共同企画で、両館のフランス印象派の風景画を中心とした名品を「記憶」をテーマにひも解く特別展が開催される。

 ポーラ美術館(神奈川県・箱根)は、「箱根の自然と美術の共生」を設立コンセプトとして、鈴木常司(化粧品会社ポーラ創業家2代目)が収集したコレクションを展示・公開する目的で2002年に開館。いっぽう、ひろしま美術館は、広島銀行の創業100周年の記念事業として1978年に開館し、西洋近代絵画を中心とした約300点のコレクションを有している。

 どちらのコレクションにも、西洋の近代美術の展開をたどるうえで重要な画家の代表的先品が含まれており、とりわけ印象派絵画において優品を数多く所蔵。第二次世界大戦後に形成されたフランス近代美術を展観できるとして、国内外で高い評価を得ている。

 本展では「記憶」をテーマに、両館のコレクションから、ウジェーヌ・ドラクロワやカミーユ・コローからパブロ・ピカソ、アンリ・マティスらの名品73点を展示。19世紀の画家たちの旅と記憶、都市や水辺の風景に向けられた画家たちの視線、風景の印象や移ろいゆく光の表現をとどめたかたちや色彩などを探る。

 また、文献調査や最新の光学調査の成果も発表。画家の制作過程や技法の痕跡(=記憶)を新たな魅力として紹介する。