EXHIBITIONS

横田大輔展「Room. Pt. 1」

横田大輔 Untitled, for「Room. Pt. 1」 2019

横田大輔 Untitled, for「Room. Pt. 1」 2019

横田大輔 Site / Cloud 2014 Foam美術館での展示風景 撮影=大谷臣史

横田大輔 Matter/Vomit あいちトリエンナーレ2016での展示風景

 ガーディアン・ガーデンが開催した公募展入選者の、その後の活躍を紹介する「The Second Stage at GG」シリーズ。50回目では、記憶と現在、イメージと現実の関係性をテーマとした作品で、第2回写真「1_WALL」グランプリを受賞した横田大輔の個展を開催する。

 横田は1983年埼玉県生まれ、日本写真芸術専門学校卒業。2010年、第2回写真「1_WALL」グランプリ受賞後、数多くの写真集の発行や、アムステルダムのFoam写真美術館での2度の個展、「あいちトリエンナーレ2016」への参加など、活躍の場を広げてきた。16年には、写真家の北川浩司、宇田川直寛とともに「Spew」を結成し、ZINEの制作や音楽パフォーマンスなども行う。

 日本での3年ぶりの新作個展となる本展は、作家自身の手で綴られた「写真集」と、マルチ・チャンネルの映像によって構成。藁半紙に印刷され、1冊あたり約400もの写真が収録されている写真集は、すべて内容が異なり、作家が長年にわたって定点観測のように撮影してきた、いくつかのホテルの内観や、旅をした土地の風景が登場する。また映像は、写真集で提示される作品群を揺さぶりながらも、補完し合うように関係を結ぶ。