川辺ナホ「Save for the Noon／昼のために」

　マテリアルの変換をテーマに、映像や複数のオブジェを組み合わせたインスタレーションなど、メディアを横断した作品を発表するアーティスト・川辺ナホの個展が開催される。

　本展は、ベルリンの壁の建設とアポロ計画に端を発する、手の反復作業をテーマとした新作を発表。1956年に旧東ドイツから亡命した女性が、ひもを使って小さな木炭の塊をひとつの木のかたちにまとめ上げる過程をとらえたビデオ作品、アポロ計画で使用されたアポロ誘導コンピュータにも用いられた、ロープコアメモリの形状を「I」に変化させるシリーズ。また、床に炭が敷かれたインスタレーション、コンセプトドローイングなどで構成される。

　なお、福岡のkonya-galleryで個展「In Other Words / 言い換えると」が同時開催（11月2日〜18日）される。