EXHIBITIONS
動と静
原六郎コレクションから日本の古美術を選りすぐり、絵画や彫刻、書などに現れる「動と静」に注目した展覧会が開催される。
東西では、絵画や彫刻といったそのものは動かない造形物の中に「動」を表現し、反対に動かない造形物だからこそ「静」を強調させるといった美術表現の可能性が追究されてきた。雪村は、風を意のままに操ることができたと伝えられる中国の仙人が浮遊する姿を描いた《列子御風図》で、あご髭や身にまとった衣、笹をなびかせることで画面に躍動感を生み出し、いっぽう狩野派の絵画は、水際で遊ぶ鴨、岩にとまるセキレイ、大きな松の枝にとまる山鳩のつがいなどを柔らかな筆致で描いている。
本展では、雪村、狩野派、住吉広行などによる風景・人物・動物画、本阿弥光悦らが筆で書いた文字を「動と静」の視点で紹介するほか、イサム・ノグチ、カール・アンドレ、佐藤時啓など現代作家の作品も展示。また後期では、これまで觀海庵にて展示する機会のなかった菊池容斎の作品が並ぶ。
東西では、絵画や彫刻といったそのものは動かない造形物の中に「動」を表現し、反対に動かない造形物だからこそ「静」を強調させるといった美術表現の可能性が追究されてきた。雪村は、風を意のままに操ることができたと伝えられる中国の仙人が浮遊する姿を描いた《列子御風図》で、あご髭や身にまとった衣、笹をなびかせることで画面に躍動感を生み出し、いっぽう狩野派の絵画は、水際で遊ぶ鴨、岩にとまるセキレイ、大きな松の枝にとまる山鳩のつがいなどを柔らかな筆致で描いている。
本展では、雪村、狩野派、住吉広行などによる風景・人物・動物画、本阿弥光悦らが筆で書いた文字を「動と静」の視点で紹介するほか、イサム・ノグチ、カール・アンドレ、佐藤時啓など現代作家の作品も展示。また後期では、これまで觀海庵にて展示する機会のなかった菊池容斎の作品が並ぶ。