ライアン・マッギンレー

　世界中で脚光を浴びる写真家のひとり、ライアン・マッギンレーが2年ぶりに日本で個展を開催する。

　ニューヨークのダウンタウンで友人やアーティスト仲間を撮影して収めた初の作品集『The Kids Are All Right』（2001）で才能を見出され、2003年ホイットニー美術館において史上最年少の25歳で個展を開催して以来、マッギンレーは写真、アート界の範疇を越えて一躍時代の寵児となった。作品はどこか危うさを持つ被写体の自由と若さの歓びが溢れ出す瞬間や、倦怠と感受性の情緒的深みを色鮮やかにとらえ、その時代を代弁する独自の世界観は多くの人々を魅了している。

　本展では、1998〜2003年に撮影した伝説の作品集『The Kids Are All Right』に掲載された作品約10点と、17年デンバー現代美術館で公開されたポラロイド作品や制作初期に使用していたカメラ、当時制作したZINEなどもあわせて展示。マッギンレーの世界観がごく初期から成立していたことを示す貴重な機会となるだろう。

※オープニングにアーティストの来日予定はありません。あらかじめご了承ください。