EXHIBITIONS
山口晃「すゞしろ日記」
日本の伝統絵画の様式を用いて、現代の事象を表現する唯一無二の絵画表現を切り拓いてきた画家、山口晃。その画業は大規模個展や芸術祭等でも広く紹介され、新聞小説や書籍の挿画・装画、CDジャケットも手がけるなど、活動の幅は多岐にわたる。
『すゞしろ日記』は、山口が妄想する鼻持ちならない贅沢な絵描きの生活と、それを受けてのオチを日記風に描いた絵画作品をルーツに持ち、2004年に開催されたMOTアニュアル「私はどこから来たのか/そしてどこへ行くのか」(東京都現代美術館)で発表された。その後『すゞしろ日記』という題を引き継ぎながら、エッセーマンガとして、05年より東京大学出版会のPR誌『UP』での連載が開始。18年の現在まで掲載回数150回を超えて愛読されている。同作の様々な作品群は、作品集『すゞしろ日記』(2009年)、『すゞしろ日記 弐』(2013年、いずれも羽鳥書店)にまとめられ、ついに3作目の『すゞしろ日記 参』が刊行された。
山口は「大根と云う野暮ったい響きを、すゞしろと美しげに言いかえる様に、味気ない日常を賑やかしく妄想する」という発想を「すゞしろ日記」の題に託したと言う。
本展では、12年以上にわたって描き続けられる『すゞしろ日記』の原画と、元祖『すゞしろ日記』の絵画作品2点を展示。妙味あふれる世界を紹介する。
『すゞしろ日記』は、山口が妄想する鼻持ちならない贅沢な絵描きの生活と、それを受けてのオチを日記風に描いた絵画作品をルーツに持ち、2004年に開催されたMOTアニュアル「私はどこから来たのか/そしてどこへ行くのか」(東京都現代美術館)で発表された。その後『すゞしろ日記』という題を引き継ぎながら、エッセーマンガとして、05年より東京大学出版会のPR誌『UP』での連載が開始。18年の現在まで掲載回数150回を超えて愛読されている。同作の様々な作品群は、作品集『すゞしろ日記』(2009年)、『すゞしろ日記 弐』(2013年、いずれも羽鳥書店)にまとめられ、ついに3作目の『すゞしろ日記 参』が刊行された。
山口は「大根と云う野暮ったい響きを、すゞしろと美しげに言いかえる様に、味気ない日常を賑やかしく妄想する」という発想を「すゞしろ日記」の題に託したと言う。
本展では、12年以上にわたって描き続けられる『すゞしろ日記』の原画と、元祖『すゞしろ日記』の絵画作品2点を展示。妙味あふれる世界を紹介する。