EXHIBITIONS

味/処

展示風景より、丸山のどか《遠くからみる、昼休み、みかんのフルーツサンド》(2023)

展示風景より、さとうくみ子の作品群

展示風景より、倉知朋之介《7日でおわる》(2023、部分)

展示風景より、澤田華《漂うビデオ(月影、スポットライト)》(2023、部分)

展示風景より、川田知志の作品群

展示風景より、今村遼佑の作品群

 神奈川県民ホールギャラリーで「味/処」が開催される。本展は、同館で昨年度に開催された「ドリーム/ランド」展に続く、場所をテーマにした展覧会第2弾。

 本展覧会は、共同キュレーターとして伊藤まゆみ、吉田有里の2名を迎えた、3名による共同キュレーション。参加作家は、さとうくみ子、澤田華、川田知志、丸山のどか、今村遼佑、倉知朋之介の6名。

「味」は味覚だけではなく、視覚、聴覚、嗅覚、触覚と、五感に訴えかけるもの。身体感覚を多く刺激する「味」によって、人は時に喜怒哀楽といった感情の湧出をも促される。また「味わい」という言葉には、風情や趣といった、いわゆる情景という意味も含まれる。個人の身体性や感情と、社会が培ってきた文化や歴史とが共に見出す「味わい」は、われわれが広い世界や時間と共に在ることを思い起こせてくれるだろう。