EXHIBITIONS
岡﨑乾二郎の認識
抽象の力
現実(concrete)展開する、抽象芸術の系譜
造形作家として作品制作を行う一方で、企画展のキュレーション、美術・文芸・建築など多岐にわたる研究批評で多彩な活動を展開し、固定化した美術史を再考し続けてきた岡﨑乾二郎が、新たに展覧会を監修する。
今回岡﨑が扱うのは、1995年の開館以来、20年以上にわたって特色あるコレクションを形成してきた豊田市美術館の所蔵作品だ。会場では、熊谷守一《シヂミ蝶》、岸田劉生《鯰坊主》、田中敦子《Work 1963 B》、ハンス・アルプ《灰色の上の黒い形態の星座》といった豊田市美術館のコレクションに、村山知義《コンストルクチオン》、坂田一男《コンポジション》、ゾフィー・トイベル=アルプ《青いフォルム》など他館の作品を交えながら展示を構成し、鑑賞者を抽象芸術の正当な理解へと導く。
岡﨑は展示を通して、第二次世界大戦以降に誤読、偏見、誤用によって歪曲され、忘却されてしまった抽象芸術の力と、本来備えていたはずのアヴァンギャルド芸術としての可能性を指摘。そして抽象芸術は現在こそ、その力を発揮するはずだと主張する。
今回岡﨑が扱うのは、1995年の開館以来、20年以上にわたって特色あるコレクションを形成してきた豊田市美術館の所蔵作品だ。会場では、熊谷守一《シヂミ蝶》、岸田劉生《鯰坊主》、田中敦子《Work 1963 B》、ハンス・アルプ《灰色の上の黒い形態の星座》といった豊田市美術館のコレクションに、村山知義《コンストルクチオン》、坂田一男《コンポジション》、ゾフィー・トイベル=アルプ《青いフォルム》など他館の作品を交えながら展示を構成し、鑑賞者を抽象芸術の正当な理解へと導く。
岡﨑は展示を通して、第二次世界大戦以降に誤読、偏見、誤用によって歪曲され、忘却されてしまった抽象芸術の力と、本来備えていたはずのアヴァンギャルド芸術としての可能性を指摘。そして抽象芸術は現在こそ、その力を発揮するはずだと主張する。