山下麻衣＋小林直人 −もし太陽に名前がなかったら−

　国内外の芸術祭や展覧会で活躍する千葉県出身のアート・ユニット、山下麻衣＋小林直人。その個展「もし太陽に名前がなかったら」が、千葉県立美術館で開催される。

　山下麻衣＋小林直人は2001年からユニットとして活動を開始。瀬戸内の美しい夕陽を背に走る自転車に、タイトルにもなっている言葉を浮かび上がらせる《世界はどうしてこんなに美しいんだ》をはじめ、作家自身の行為や自然現象を媒介とした作品を制作してきた。そうしてつくられる作品たちは、不確かな日々を生き抜く手がかりを私たちにそっと差し出してくれる。

　出身地での開催となる本展では、横浜トリエンナーレ2011の出品作や近年の屋外プロジェクト作品など、ふたりの過去作に、今回特別に制作を委託した新作を加え、互いの過去・現在・未来への展望を概観する。