EXHIBITIONS

小林耕平 テレポーテーション

2022.09.23 - 12.18

小林耕平 テレポーテーション 2022 構成・オブジェクト・テキスト=小林耕平
デモンストレーター=小林耕平、山形育弘 撮影=渡邉寿岳

小林耕平 テレポーテーション 2022 構成・オブジェクト・テキスト=小林耕平
デモンストレーター=小林耕平、山形育弘 撮影=渡邉寿岳

小林耕平 テレポーテーション 2022 構成・オブジェクト・テキスト=小林耕平
デモンストレーター=小林耕平、山形育弘 撮影=渡邉寿岳

小林耕平 テレポーテーション 2022 構成・オブジェクト・テキスト=小林耕平
デモンストレーター=小林耕平、山形育弘 撮影=渡邉寿岳

小林耕平 テレポーテーション 2022 構成・オブジェクト・テキスト=小林耕平
デモンストレーター=小林耕平、山形育弘 撮影=渡邉寿岳

小林耕平 テレポーテーション 2022 構成・オブジェクト・テキスト=小林耕平
デモンストレーター=小林耕平、山形育弘 撮影=渡邉寿岳

小林耕平 テレポーテーション 2022 構成・オブジェクト・テキスト=小林耕平
デモンストレーター=小林耕平、山形育弘 撮影=渡邉寿岳

 黒部市美術館では、展覧会「小林耕平 テレポーテーション」を開催している。

 小林は1974年生まれ。1999年愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業。現在は、埼玉県を拠点に活動している。

 小林は、非人称的でミニマルなモノクロ映像作品を起点として、2007年頃には、空間に配置するオブジェクトや日用品、自身が出演する映像などに表現を展開。モノや事象の関係性やその認識についての世界観を問い直し、変革を与えるような取り組みを行ってきた。それは、映像を撮影者に委ねる姿勢、他者の思考に応答する手法、対話者と問答するデモンストレーションにも表れており、作家主体の認識や問いをもずらしつつ、思考の領域を拡張させている。

 本展では、切り離し、移動し、再度接続するという、概念的なテレポーテーションを通してモノや意味の交換について考察する。

 小林が撮影地に選んだのは、宇奈月町下立にある富山地方鉄道本線の無人駅・下立駅や、黒部市生地の黒部漁港に架かる可動橋の生地中橋など、黒部市を含む新川地区(富山の東側地域)の10ヶ所だ。地域の風景や文化を題材として制作された作品は、民俗学者・折口信夫のいう「類化性能」という類推能力を足掛かりとして「観光案内」と「造形指南」をパラレルに提示する。その2つの観点を行き来する過程で起こるアクシデントやエラーを取り込み、内容はさらに多面化していく。

 本展は、絵画のこと、地域のこと、世界のこと、外側のこと、そのアナロジーにまつわる広域的なイメージの旅を提案する機会となる。