八ヶ岳美術館

　八ヶ岳美術館は、文化功労者で原村出身の芸術家、清水多嘉示の彫刻と絵画作品の寄贈を受けて1980年に開館した村立の美術館。建物は文化勲章受章者・村野藤吾の設計。アーチが連なるドーム型の建物の内部にはレースのカーテンが絞り吊りされ、落ち着いた柔らかい明かりの中で作品をゆったりと鑑賞することができる。2011年、建物が日本建築家協会25年賞を受賞。

　常設展示は清水多嘉示の彫刻・絵画のほか、原村出身の書家・津金寉の書、村内遺跡より出土した貴重な縄文土器、石器等を展示し、年間を通じて様々な企画展も開催している。標高1350メートルにある美術館の周囲を巡る散策路では、彫刻の屋外展示とともに四季折々の山野草を楽しむことができる。