ミティラー美術館

　ミティラー美術館は新潟県十日町市の雪深い森にある廃校になった旧大池小学校を利用し、1982年に設立された私立の美術館。インドのミティラー地方において母から娘へと3000年にわたって伝承されてきた壁画であるミティラー画をはじめ、インド先住民ワルリー族が描くワルリー画や、5000年以上の歴史を持つテラコッタ（素焼きの陶器）などを数多く所蔵している。

　同館は、インドのコスモロジーあふれる豊かな民族（俗）芸術を収集、常設展示。また、来日するインド人描き手の新たなアートの創造の場となり、その作品群はインド政府より質と量において世界に類がないものと高く評価されている。

　大池という池を見渡すことができるロケーションにある美術館の周りには緑濃い森が広がっている。雪が4メートル近くも積もる豪雪地帯でもあるが、里山の自然豊かな四季を楽しむことができるのも魅力のひとつだ。