中国の陶芸展

　五島美術館が館蔵による展覧会「中国の陶芸展」を開催。漢時代〜明・清時代にわたる同館の中国陶磁器コレクションから約60点を展観する。

　見どころのひとつとなるのは、重要美術品《白釉黒花牡丹文梅瓶（はくゆうこっかぼたんもんめいぴん）》（磁州窯）。口が小さく、肩が張り、腰の部分がすぼまった梅瓶と呼ばれるかたちの壺で、艶やかな大輪の牡丹をモノクロームで表現した名高い優品だ。また、青磁の生産地として有名な龍泉窯でつくられた、重要文化財の《青磁鳳凰耳瓶 砧青磁（せいじほうおうみみへい きぬたせいじ）》なども展示される。

　本展の出品作は、戦国時代の計量道具から、唐三彩の壺、宋時代の砧青磁、明時代の青花・五彩までを時代順に紹介。2000年にわたる中国のやきものの歴史を展望する。そして館蔵の中国古鏡も同時公開される。