EXHIBITIONS

2021イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

2021.12.18 - 2022.01.23

エレーナ・ブーライ(ロシア)「おもちゃ屋さんとおもちゃたち」

ダーレ・ブランケナール(南アフリカ)「ふしぎなスープ」

ホアキン・カンプ(アルゼンチン)「プール」

アミーン・ハサンザーデ=シャリーフ(イラン)「もしぼくに」

あお木たかこ(日本)「ABC」

マッシミリアーノ・ディ・ラウロ(イタリア)「感情料理人」

ヤコポ・ギソーニ(イタリア)「船の本」

イサベル・アルベルトス(スペイン)「キャンプにいこう」

「2021イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」が太田市美術館・図書館に巡回。イタリア・ボローニャの児童書専門の国際見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」が主催する、絵本原画コンクールの入選作品が集まる。

 1964年から続く、児童図書専門の国際見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」。この国際見本市において、絵本原画コンクール「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」の入選作品が展観され、その後は日本をはじめとするほかの国々を巡回する。日本では、1978年に兵庫県の西宮市大谷記念美術館が「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」として開催したのが最初だ。

 応募条件は、子供のために描かれた5枚1組のイラストレーションを用意すること。既刊か未発表かを問わず応募でき、平等に審査されるため、イラストレーターの登竜門として、また児童書の最新動向を知ることができる機会として注目されている。

 コンクールの入選作品はブックフェア期間中に会場内で展観されるため、イラストレーターにとっては、自作を多くの出版社にプロモーションすることができ、また、出版社にとっては、新しい才能を見つけ出す機会となる。そして、コンク―ルをきっかけに、本を出版する新しいプロジェクトが始まることも少なくない。2021年は、新型コロナウィルス感染拡大の影響により、ブックフェアはオンラインでの開催となり、同じくオンラインでの審査を経て、日本を含む23の国と地域の76作家が入選を果たした。

 本展では、2021年コンクールにおける3235組の応募者のなかから選ばれた、76組の作家の作品が集結。子供の本のために描かれた、個性的で魅力あふれるイラストレーションを、世界60ヶ国、16000冊以上の絵本・児童書を所蔵する太田市美術館・図書館で楽しむことができる。