EXHIBITIONS

大雅と蕪村―文人画の大成者

2021.12.04 - 2022.01.30

池大雅 『十便図』より「課農便図」 川端康成記念会蔵 国宝
当該場面の展示期間:2021年12月9日~12月14日 ※会期中、『十便図』(全10頁)の適宜頁替えあり

与謝蕪村 『十宜図』より「宜夏図」 川端康成記念会蔵 国宝
当該場面の展示期間:2021年12月9日~12月14日 ※会期中、『十宜図』(全10頁)の適宜頁替えあり

池大雅 瀟湘勝概図屏風 個人蔵 重要文化財 展示期間:2022年1月4日~1月30日

与謝蕪村 夜色楼台図 個人蔵 国宝 展示期間:2022年1月18日~1月30日

 名古屋市博物館で特別展「大雅と蕪村―文人画の大成者」が開催されている。

 江戸時代の中頃に活躍した池大雅(いけの・たいが、1723~1776)と与謝蕪村(よさ・ぶそん、1716~1783)は、日本における文人画の大成者として知られる。光あふれる世界に文人の理想を託した大雅と、抒情的な風景に文人の詩的世界を重ね合わせた蕪村。同時代に文人画を志した2人だが交流はほとんどなく、そんな両者が同じテーマに取り組んだのが、国宝に指定される『十便十宜図(じゅうべんじゅうぎず)』(1771[明和8]、川端康成記念会蔵)だ。中国の文人が自らの別荘を主題にした詩を絵画化した本作は、かつて鳴海宿(なるみじゅく、現・名古屋市緑区)の豪商・下郷学海(しもざと・がっかい、1742~1790)が所蔵していた。

 本展は、『十便十宜図』誕生から250年を記念して、大雅と蕪村、両者による文人画の名品を展示。加えて、関連資料や尾張ゆかりの画家の作品を交えながら、大雅・蕪村と名古屋の関係を探る。

 文人の理想を表現した文人画は中国に起源があるとされるが、文人画家たちは中国絵画の思想や主題、技法や様式をどのように受容し日本で発展させたのか、大雅と蕪村の個性を対比させながら、それぞれの魅力を紹介する。