EXHIBITIONS
佐久間磨(Rondade) / 澤田育久 / 有川裕之(WORKSHOP™)「space / guide / volume」
CAVE-AYUMIGALLERYでは、佐久間磨(Rondade)、澤田育久、有川裕之(WORKSHOP™)によるグループ展「space / guide / volume」を開催する。
佐久間の本づくり、澤田の写真、有川の空間構成と、異なるフィールドで活動する3人の共同制作実験は、これまで約2年にわたり、主にオルタナティブ・スペース「The White」で展開されてきた。本展ではこれら領域横断的なクリエイションの全貌を改めて実践を通し結晶化し、鑑賞者の認識に揺さぶりをかける。
佐久間は、様々なアートフォームを創造の初期衝動に立ち返り、既成の枠にとらわれないかたちと方法で現化することを目的に出版レーベル「Rondade」を設立。これまで『冨井大裕:関係する /Interact』、伊丹豪『photocopy』、Buku Akiyama『Composition No.1–10 and the derivatives, 2001–2016等』、澤田育久『substance』などを出版している。
澤田は1970年東京都生まれ。金村修ワークショップに参加。2012〜13年に「The Gallery」を、14年よりオルタナティブ・スペース「The White」を主宰。11年に個展「closed circuit」(TOKI Art Space、東京)、12年11月〜13年10月まで、1年間にわたり毎月新作による連続展「closed circuit, monthly vol.1-vol12」(The Gallery、東京)を開くなど展覧会多数。17年に自身のレーベル「The White」より写真集『closed circuit』を出版し、18年にRONDADEより『substance』が刊行された。
有川は1978年生まれ、東京都出身。桑沢デザイン研究所卒業。数社のアパレルブランドで企画デザインを担当。13年に独立しアパレルブランド「OH WELL」を設立、併せて展示会用什器の製作を開始。17年、ブランドを休止して什器制作と空間構成の活動を始める。19年より「WORKSHOP™」名義でのアートの制作と展示をスタートさせ、21年にTOKYO DESIGN STUDIO New Balanceのアパレルラインのビジュアルディレクションとアートワークを担当している。
本展では、3人の共同制作プロセスを収めたドキュメントブックも後日出版予定。本展の開催にあたって、佐久間は次のコメントを出している。
「三人の作品(アクション)の関係を一つの関連するオブジェクトとして捉え、三つの作品が連なり重なり合うグラデーション(部材の共通性、互いのオブジェクトの互換性、指向性)で空間を構成。
作品と鑑賞者をただ対置させるのではなく作品の連なりから立ち上がるグラデーションを空間に配置し、鑑賞者が作品へ、作品が空間へと干渉しあい、鑑賞者は常に全体と部分を行き来しながら一つのオブジェクト(空間)として意識させられる。
互いの作品と空間の物理的(意識的)な干渉は鑑賞者のフィジカルな運動とイメージのズレを引き起こしながら、常に思考の余地やスペースの間を作り出すだろう。
スペースを単純なホワイトキューブ的な場として捉えるのではなく、常に運動が起こり機能する装置のようなものとして捉え、私たちの作品が抱えるジレンマ(作品性の在り方、拠り所含め)を、空間に混合させ放り投げてみようと思う(佐久間磨)」。
佐久間の本づくり、澤田の写真、有川の空間構成と、異なるフィールドで活動する3人の共同制作実験は、これまで約2年にわたり、主にオルタナティブ・スペース「The White」で展開されてきた。本展ではこれら領域横断的なクリエイションの全貌を改めて実践を通し結晶化し、鑑賞者の認識に揺さぶりをかける。
佐久間は、様々なアートフォームを創造の初期衝動に立ち返り、既成の枠にとらわれないかたちと方法で現化することを目的に出版レーベル「Rondade」を設立。これまで『冨井大裕:関係する /Interact』、伊丹豪『photocopy』、Buku Akiyama『Composition No.1–10 and the derivatives, 2001–2016等』、澤田育久『substance』などを出版している。
澤田は1970年東京都生まれ。金村修ワークショップに参加。2012〜13年に「The Gallery」を、14年よりオルタナティブ・スペース「The White」を主宰。11年に個展「closed circuit」(TOKI Art Space、東京)、12年11月〜13年10月まで、1年間にわたり毎月新作による連続展「closed circuit, monthly vol.1-vol12」(The Gallery、東京)を開くなど展覧会多数。17年に自身のレーベル「The White」より写真集『closed circuit』を出版し、18年にRONDADEより『substance』が刊行された。
有川は1978年生まれ、東京都出身。桑沢デザイン研究所卒業。数社のアパレルブランドで企画デザインを担当。13年に独立しアパレルブランド「OH WELL」を設立、併せて展示会用什器の製作を開始。17年、ブランドを休止して什器制作と空間構成の活動を始める。19年より「WORKSHOP™」名義でのアートの制作と展示をスタートさせ、21年にTOKYO DESIGN STUDIO New Balanceのアパレルラインのビジュアルディレクションとアートワークを担当している。
本展では、3人の共同制作プロセスを収めたドキュメントブックも後日出版予定。本展の開催にあたって、佐久間は次のコメントを出している。
「三人の作品(アクション)の関係を一つの関連するオブジェクトとして捉え、三つの作品が連なり重なり合うグラデーション(部材の共通性、互いのオブジェクトの互換性、指向性)で空間を構成。
作品と鑑賞者をただ対置させるのではなく作品の連なりから立ち上がるグラデーションを空間に配置し、鑑賞者が作品へ、作品が空間へと干渉しあい、鑑賞者は常に全体と部分を行き来しながら一つのオブジェクト(空間)として意識させられる。
互いの作品と空間の物理的(意識的)な干渉は鑑賞者のフィジカルな運動とイメージのズレを引き起こしながら、常に思考の余地やスペースの間を作り出すだろう。
スペースを単純なホワイトキューブ的な場として捉えるのではなく、常に運動が起こり機能する装置のようなものとして捉え、私たちの作品が抱えるジレンマ(作品性の在り方、拠り所含め)を、空間に混合させ放り投げてみようと思う(佐久間磨)」。