EXHIBITIONS
市川陽⼦「Patchwork of Life」展
漆皮作家・市川陽子の個展「Patchwork of Life」で開催されている。10月10日まで。
市川陽子は1985年大阪府生まれ。2009年に京都市立芸術大学美術学部工芸科を卒業、11年に同大学大学院修士課程漆工専攻を修了。京都を拠点に制作を続けている。
漆皮(しっぴ)とは、文字通り動物の皮革を素地とし、漆を塗り重ねて硬化させる古い漆芸の技法のこと。古くは唐から伝わり、漆芸の歴史をたどるうえで重要な役割を担ってきたとされている。
主に人間が生活するために食肉加工された副産物である皮を鞣(なめ)して継ぎ、漆が施され、新たな生命を宿したかのように存在する作品。市川が漆皮の技法を用いて手がける作品には、その技法を日々模索し、追求する創造性や向き合う姿勢そのものが表れている。
本展では、針と糸で縫い合わされた漆皮箱や石ころのような容れ物、まるで人肌のような柔らかさがある匙などを多数展示する。
「漆皮は、漆芸の長い歴史に向き合いながらも、私のパーソナルな嗜好や幼心を満たしてくれます。漆と皮革、生と死、伝統と個人。そういうものの間に、作品が浮かぶように存在して欲しいと思います(市川陽子)」。
市川陽子は1985年大阪府生まれ。2009年に京都市立芸術大学美術学部工芸科を卒業、11年に同大学大学院修士課程漆工専攻を修了。京都を拠点に制作を続けている。
漆皮(しっぴ)とは、文字通り動物の皮革を素地とし、漆を塗り重ねて硬化させる古い漆芸の技法のこと。古くは唐から伝わり、漆芸の歴史をたどるうえで重要な役割を担ってきたとされている。
主に人間が生活するために食肉加工された副産物である皮を鞣(なめ)して継ぎ、漆が施され、新たな生命を宿したかのように存在する作品。市川が漆皮の技法を用いて手がける作品には、その技法を日々模索し、追求する創造性や向き合う姿勢そのものが表れている。
本展では、針と糸で縫い合わされた漆皮箱や石ころのような容れ物、まるで人肌のような柔らかさがある匙などを多数展示する。
「漆皮は、漆芸の長い歴史に向き合いながらも、私のパーソナルな嗜好や幼心を満たしてくれます。漆と皮革、生と死、伝統と個人。そういうものの間に、作品が浮かぶように存在して欲しいと思います(市川陽子)」。