ひらのまり作品展

　銀座 蔦屋書店は、ステンドグラスアーティスト・ひらのまりの作品を「喫茶とわたしの時間」フェア内で展示している。11月7日まで。

　ひらのは1987年和歌山県生まれ。アパレル会社員時代に、布よりもガラスの質感、西洋から伝わってきたステンドグラスの文化・技法に魅了され、2018年よりガラスアートの制作を開始。ありふれた非日常をテーマに、光を通し美しい影を映すガラスそのものの魅力を表現する。

　喫茶店の前に置かれたショーケースに心惹かれたのをきっかけに、そこに並ぶ作品を制作してきたひらの。色ガラスが醸し出す、人の感情にも似た光の移ろいや、無垢を感じさせる無色のガラスを通して、その先にある本質を見つめている。

　今回の「喫茶とわたしの時間」フェアでは、喫茶店で実際に提供されているメニューを再現したものなど、ひらのが手がけたステンドグラス作品と、喫茶にまつわる書籍を紹介。光の入り方や見る角度によって多様な表情を見せるステンドグラス作品とともに、喫茶店のゆったりとした時間を感じさせる空間を楽しんでほしい。

　なおフェア開催期間は、銀座 蔦屋書店のオンラインストアでもひらのの作品を販売中。