EXHIBITIONS

ミニ企画展

描かれた文学 ドラクロワとシャセリオー

ウジェーヌ・ドラクロワ ファウストの前に現れたマルガレーテの亡霊(『ファウスト』より) 1828

ウジェーヌ・ドラクロワ 空を飛ぶメフィストフェレス(『ファウスト』より) 1828

テオドール・シャセリオー 《彼女は私に感謝した…》(『オセロ』より) 1844(1900年刊)

 町田市立国際版画美術館はミニ企画展「描かれた文学 ドラクロワとシャセリオー」を開催する。

 演劇の台本である戯曲として書かれた『ファウスト』(ゲーテ著)と『オセロ』(シェイクスピア著)。実際にウジェーヌ・ドラクロワ(1798〜1863)は、1825年にロンドンで観た舞台からインスピレーションを得てリトグラフを制作した、と日記に記している。

 いっぽうテオドール・シャセリオー(1819〜1856)の版画に描かれるヒロインのデズデモーナは、当時上演されていたオペラ『オセロ』で、これを当たり役としていた歌手の面影をしのばせると言われている。

 2人の画家が選んだ場面には偏りがあり、原作のあらすじを忠実に追ってはいない。これらはテキストに従っただけの「挿絵」ではなく、『ファウスト』と『オセロ』というドラマを、画家が自らの感性で表現した「作品」と言えるだろう。

 本展では、2つの名作『ファウスト』と『オセロ』に19世紀フランスの画家2人が寄せた挿絵を展示。ドラクロワとシャセリオーが想像し描いた、物語を楽しみたい。