Scopes 視野の範囲

　Sho+1では、国内外アーティストによるグループ展「Scopes 視野の範囲」を開催する。

　本展では、アンディ・ウォーホルが商業デザイナーだった頃、イラストの仕事を請け負う宣伝材料として制作した《薔薇を持った刺青の女性》や、夢に見たことをきっかけに星条旗を描いたことで知られるジャスパー・ジョーンズの、文字のかたちを重視したシリーズ、またジャン=ミシェル・バスキアが、パンク・バンド「The Offs」の1984年のファーストアルバムのために手がけたレコード・カバーのアート・ワークなどを公開する。

　いっぽう日本人作家については、「グレーの画家」とも呼ばれる坂本善三の抽象画や、ジェンダーに関するテーマを、「かわいい」の系譜とは一線を画して独特のタッチで描く赤西千夏によるセルフ・ポートレイトを展示。そして多様なメディアを使って見る者の想像力を飛び越える作品を発表し続ける鴻池朋子が、地球の重力と自らの表現との絆を通じて、日々制作を営む際のまなざしの行方を壮大なスケールで表現した《地球断面図》（2006）などを紹介する。

　本展の出展作家は、アンディ・ウォーホル、 バーバラ・クルガー、ジャスパー・ジョーンズ、ジャン=ミッシェル・バスキア、ロバート・ロンゴ、ロブ・プルイット、ニキ・ド・サンファル、ラメルジー、グレン・ライゴン、坂本善三、三澤憲司、原神一、赤西千夏、鴻池朋子。