写真展「MJ」

　美術館「えき」KYOTOで「写真展『MJ』～ステージ・オブ・マイケル・ジャクソン～」が開催される。本展監修はミュージシャン、音楽研究家の西寺郷太。

「史上もっとも成功したエンターテイナー」として語り継がれるマイケル・ジャクソン。1958年、アメリカ合衆国インディアナ州の大家族のもとに誕生したマイケルは、69年に5人組兄弟グループ「ジャクソン5」の最年少リード・シンガーとしてデビューすると、4曲連続シングル・ヒット・チャート首位獲得という記録を打ち立てスーパースターの座についた。71年にはソロアーティストとしてデビュー。82年に発表したアルバム『スリラー』は全米チャート37週連続1位、第26回グラミー賞では8部門受賞という偉業を達成した。

　80〜90年代に音楽業界が最高潮を迎えるなか、「プロモーション・ビデオ」と呼ばれ、たんなる宣伝材料としてとらえられていた音楽ビデオを「ショート・フィルム（短い映画）」と新たに定義し、芸術作品として昇華させたこともマイケルが生み出した大きな革命のひとつ。マイケルの類まれなるダンス・パフォーマンスと演出家としての才能は、ビジュアル・イメージが重要な役割を果たす現在の音楽シーンの礎を築いた。

　本展はマイケル・ジャクソン研究家としても著名な西寺郷太を監修に迎え、ジャクソンズ時代やソロデビュー後の代表作からのスチール写真をアーカイヴ。そして世界中のファンを熱狂の渦へと巻きこんだ生涯でたった3度のワールド・ツアーでの圧巻のライブ・パフォーマンスなど、100点を超える写真を展覧する。