EXHIBITIONS

片岡メリヤス「A≠B≠C」

2021.06.04 - 07.04

片岡メリヤス 2021 © Meriyasu Kataoka Courtesy of VOILLD

 ぬいぐるみ作家・片岡メリヤスの新作個展「A≠B≠C」がVOILLDで開催されている。7月4日まで。

 片岡は2011年から活動を開始。ファブリックを用いたぬいぐるみ作品を中心に、おもちゃや木、時には機械や陶器など、様々な素材をかけ合わせ多彩な作品を手がける。またオリジナルの人形劇を各地で上演。ぬいぐるみだけにとどまらず、ドローイングや彫刻作品の制作や、異なるジャンルのアーティストとのコラボレーションも行うなど、幅広く活動している。

 片岡がつくり上げる、ふわふわとして柔らかで、優しくかわいらしい表情をもった作品群は、一つひとつが個性的なキャラクターを持っており、まるで生きているような生命力やぬくもりと、それぞれに強い意志を感じさせる。その作品群は「ぬいぐるみ」という概念を超えて、歳を重ねるごとに変化する私たち自身の興味の対象や、ものへの愛着に対する想いに訴えかけてくるとともに、忘れていた感情や大切にしていた時間に、改めて目を向ける機会を与えてくれる。

 片岡が作品を通して強く訴えるのは、一見同じキャラクターに見えても一体一体が異なること、また「どこに個性を感じるか、価値を見出すか」といった疑問と、人の手により同じ作品はつくれないこと、そして物質として同じように見えても、まったく同じものは存在しないということ。本展では会場およびオンラインにて、「≠(ノットイコール)」に焦点を当てて制作された新作を発表する。

 さらに、VOILLDとのコラボレーションによる新作オリジナルアイテムも販売予定。ギャラリーとオンラインそれぞれ、片岡がこれまで多く制作してきたサイズ、無のようで繊細な喜怒哀楽をとらえられた表情、そして何者ともイメージすることのできる生き物をモチーフとした作品のみで構成し、サイレントオークション形式で世界に向け販売を行うという新しい試みとなる。