EXHIBITIONS
佐藤未希「沈黙の声」
アーティスト・佐藤未希の個展「沈黙の声」がYoshimi Artsで開催される。会期は6月2日~7月4日。
佐藤は1986年山形県生まれ。2009年に東北芸術工科大学美術科洋画コースを卒業後、11年に東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科修士課程を、14年に同大学大学院博士課程を修了。現在は富山県を拠点に活動している。
佐藤の作品の制作過程は、様々なメディアを流通する既存のイメージを用いて、ドローイングの工程を幾重と重ね考察から始まり、油彩によるタブロー制作へと至る。ドローイングによって染み、滲み、歪みなどを加え、既存のイメージを解体・再構築していき、それを油彩によって再現している。
ドローイングは「生」を感じる瞬間に完結し、油彩の工程は精神的な感覚を覚える要因を獲得する行為だと述べる佐藤。これまで作家は、この世界とその解釈のかたちのない、複雑で言語化できないエネルギーを「顔」をモチーフに作品化してきた。
世界的なパンデミックにより人々の社会生活が一変し、これまで以上に他者との関係が問われるなかで、佐藤は様々な工程を経て描かれた「顔」を他者を理解する手立てとしてとらえ、本展が他者を理解し寄り添うためのひとつのきっかけとなることを願う。
佐藤は1986年山形県生まれ。2009年に東北芸術工科大学美術科洋画コースを卒業後、11年に東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科修士課程を、14年に同大学大学院博士課程を修了。現在は富山県を拠点に活動している。
佐藤の作品の制作過程は、様々なメディアを流通する既存のイメージを用いて、ドローイングの工程を幾重と重ね考察から始まり、油彩によるタブロー制作へと至る。ドローイングによって染み、滲み、歪みなどを加え、既存のイメージを解体・再構築していき、それを油彩によって再現している。
ドローイングは「生」を感じる瞬間に完結し、油彩の工程は精神的な感覚を覚える要因を獲得する行為だと述べる佐藤。これまで作家は、この世界とその解釈のかたちのない、複雑で言語化できないエネルギーを「顔」をモチーフに作品化してきた。
世界的なパンデミックにより人々の社会生活が一変し、これまで以上に他者との関係が問われるなかで、佐藤は様々な工程を経て描かれた「顔」を他者を理解する手立てとしてとらえ、本展が他者を理解し寄り添うためのひとつのきっかけとなることを願う。