小田原亜梨沙展「work, sleep, and dream」

　ペインター・小田原亜梨沙の個展「work, sleep, and dream」がnidi galleryで開催される。

　小田原は東京都出身。東京学芸大学に所在する「準備中」をディレクションする傍ら作家として活動。行動の断片、ふとした時に垣間見る風景、妄想など、断片的に脳に残った出来事を紙に水彩絵具で日記をつけるように描きとどめた「my diary」シリーズから、ちぎり絵、アクリル絵画、刺繍、陶芸作品など多岐にわたる作品を制作している。

　印象的な光景をとらえた水彩画、風景の一部が切り取られたようなちぎり絵、淡い色彩と曖昧な輪郭でモチーフが描かれたアクリル絵画。これらの作品には、幼少期の記憶を通じて小田原の頭の中で生まれる多くのイメージ、その心象風景が独創的に写し出されている。

　本展では、約280点に及ぶ水彩画をインスタレーションの手法で展示するほか、新作を含むちぎり絵やペインティングを発表する。また、カナダのパブリッシャー・Slow Editionsより出版された新刊作品集『MY DIARY』を会場で販売。ギャラリー一面に広がる小田原の世界にふれてほしい。