EXHIBITIONS
開館80周年記念特別展
国宝燕子花図屏風
色彩の誘惑
江戸時代の画家・尾形光琳(1657~1716)の国宝《燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)》は、カキツバタの群生を、金箔を貼った大画面に群青(ぐんじょう)と緑青(ろくしょう)の2種の絵具のみを使って描いた作品。単一の植物という制限されたモチーフと色彩が、韻律に富む画面構成をいっそう際立たせている。
青と緑と金(黄)の三色は、しばしば組み合わされて、日本・東洋において特別な伝統を有する。いっぽう《燕子花図屏風》の色彩感には、江戸時代ならではの美意識が反映されていると見ることもできる。
本展では、平安時代の紺紙金泥経(こんしきんでいきょう)や、青や緑を主調とする画面に金彩が加わった、聖なるイメージを持つ中世の仏教絵画、群青と緑青と金を用いて描かれた唐時代以来の金碧(きんぺき)山水(青緑山水)などに加え、青・緑・金(黄)の三色からなる清新な古九谷(こくたに)や黄瀬戸(きせど)をはじめとする同時代の陶芸作品を展示。さらに、色彩傾向を同じくする金屏風の数々をあわせて紹介することで、《燕子花図屏風》に新しい光を当てることも試みる。
※根津美術館は、緊急事態宣言の発出に伴う要請を受け、4月25日より臨時休館。これに伴い、本展の開催を終了。詳細・最新情報は公式ウェブサイトへ。
青と緑と金(黄)の三色は、しばしば組み合わされて、日本・東洋において特別な伝統を有する。いっぽう《燕子花図屏風》の色彩感には、江戸時代ならではの美意識が反映されていると見ることもできる。
本展では、平安時代の紺紙金泥経(こんしきんでいきょう)や、青や緑を主調とする画面に金彩が加わった、聖なるイメージを持つ中世の仏教絵画、群青と緑青と金を用いて描かれた唐時代以来の金碧(きんぺき)山水(青緑山水)などに加え、青・緑・金(黄)の三色からなる清新な古九谷(こくたに)や黄瀬戸(きせど)をはじめとする同時代の陶芸作品を展示。さらに、色彩傾向を同じくする金屏風の数々をあわせて紹介することで、《燕子花図屏風》に新しい光を当てることも試みる。
※根津美術館は、緊急事態宣言の発出に伴う要請を受け、4月25日より臨時休館。これに伴い、本展の開催を終了。詳細・最新情報は公式ウェブサイトへ。